映画・テレビ

年末恒例 ビートたけしさん司会テレビ番組に宅八郎出演!

また、急な告知になってしまいました。
今度はテレビ朝日で明日放送される、ビートたけしさん司会の番組『朝までたけし的ショー』(タイトルがもしかすると『朝までたけし軍団』かもしれません)に、宅八郎がビデオ出演します。
放送は、深夜番組なので数え方が微妙ですが、12月29日25時20分~28時25分(要するに30日1時20分~4時25分)になります。
放送は東京のテレビ朝日です。
こうした深夜番組の場合、地方では放送日や時間帯を変えて放送する場合がありますが、そこまではボクも分かりません。もしかしたら、東京ローカルかもしれません。

急な自宅取材を受けたのですが、12月に入ってからだとTBS「アッコにおまかせ!」のような前日から当日朝にかけての電話取材という無茶苦茶スケジュールではありませんでしたので、何とかこうして告知することが出来ます。
番組出演はビートたけしさんとたけし軍団の面々(何人いるのか、ボクも把握してません)。

どうやら「たけスポ」というコーナーのようで、ボクの自宅取材にはお弟子さんでのたけし軍団の若手芸人さん2人がやって来ました。
「失礼な質問を宅八郎にぶつけて決めつける」というコンセプトのようでしたが、「ボクは事実をありのまま受け答えれば良いのですね」とディレクターさんとお話しし、事前に了解済みでしたので、ボクもまさか「失礼だ」などと本気で怒ったりはしていません。
ただ、質問に対して素直な「宅八郎節」で応じていたら、けっこうレポーターのお2人は困ってはいました(苦笑)。

たとえばレポーター芸人さんの質問の多くは以下のものでした。
「昔、宅さんは殿の番組に出てたでしょ、殿の名前を利用してその後に金儲けしたんじゃないですか!?」
それに対してボクは以下のように率直に返した。
「それは無いですよ。ただ・・・オフィス北野の方ですよね。逆に聞きたいのですが、前提としてまずビートたけしさんって偉い人なんですか?」とか。
このあたりはそのままスタジオで流されるのか知りません。
まあ、「ハチロックやメカヤクザの作詞作曲はじつはジャニー喜多川さんです!」とか平気で言っていましたからね。芸人さんたちは唖然としてました。
ディレクターさんはレポーターさんたちの素のリアクションや表情が面白かったので、素材として使いたいが、さすがに「ピー音」は入れざるを得ないです、などと言っていました。

どのようにスタジオでビートたけしさんが切り返してくれるか、分かりません。まあ、切り返し方によっては島田紳介レベルになってしまうでしょうが、そこは北野流でさばいてくれることを期待してます(笑い)。
ただし、ディレクターさんやプロデューサーさんが何らかの「配慮」をしてからスタジオに素材を持ち込む可能性もあるにはありますが・・・そこは知りません。

今回は「その後のモリタカ人形」も公開しています。
ここ最近のテレビではいわゆる「あの人は今」的な企画での出演依頼がメチャクチャ多いんです。ボク自身はそれで全然構わないのですし、「あの人」と人々の中で記憶されているだけでも幸せ者だとは考えています。ただ、「森高千里人形」を見せてくれ、とか、コーナーの中のけっこうな「尺」が過去の映像だったりするのには、面倒臭さを感じてしまいますね。企画におけるアイディアや工夫が感じられない点が、ね。

まあ、放送される地域の方で、深夜起きている方は見てみてください。

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宅八郎のエレクト宣言!

「エレクト宣言」

ボクが歌を歌っているバンド「ハチロック」が、先ほど全国ネット放送のTV番組で紹介されましたね!
ボクも見たけど、かなりカットされていました。まあ、TV業界の諸事情を考えれば仕方がない。ただ、ハチロックのメンバーはみんな個性が強く華がある面白い大物たちばかりなので、今後TVではオンエアされなかったメンバーの「スゴい一面」などの紹介をしていきたいな。大物、華って大事だからね。

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そのハチロックだが、「音源は無いんですか?」と良く聞かれる。実を言うと、カラオケを録音したのはけっこう前のことだ。メンバーのみなさんに伴奏を演奏していただいて録音したのは2曲だ。
以前、ハチロックの練習をした時にドラムスのアクビさんに言われて気づいた。そう言えば今思い出したが肝心の歌を録音していない。伴奏や合唱は、録音スタジオでマイクを立て、ベースのミッシェルさんがシュガー・スペクターとしての高度な科学技術的解決をしてくれたので、ありがたくも申し訳なくも思っている。演奏者や技術者様、おかげさまだ。
その上で歌くらいのためにプロの方をこれ以上わずらわすのはずうずうしい気がする。
秋葉原のヨドバシカメラなら近いので、カラオケ用のマイクを買ってきて、歌は自分で録音してみることにしよう。ということを提案したところ、ミッシェルが「いや、それはちょっと。ウチで録音しましょう」と言い出したので、そんな凄いマイクで録音するほどの歌を歌えないので畏れ多い気持ちもある。
いまだ発表のアテがないのだが、音源はもちろん何らかの形で出したい。
せっかくなら通常のバージョンと、ボクがDJメカヤクザとして、パソコンで音声周波数の波形をいじくったり、電子音を加えたり、独自に工夫を施した「工夫」バージョンの2バージョンをそれぞれ収録したいと考えている。

まだ、何の作業も一切始めていないが、「~~ミックス」というタイトルが先に気になってきてしまった。科学の粋を集め、時代の先端を行っているような感じにすれば何でも良い。「マイコン」や「パソコン」のような何か適当なカタカナが良い気がした。
(きっと親兄弟や親戚からも「お前もようやくソニーやトヨタのような英語で国際的な名前でやるんだね」と祝福してくれるに違いない)

そこでだ。
All About=オールアバウト「テクノポップ」という人を馬鹿にしたサイトで、専門家を自認して、周囲に「先生」と呼ばせている悪徳アメリカ資本企業P&G勤務の音楽評論家・四方宏明の原稿では、たびたび「エレクトロ」だか何だかという気取った専門用語(何やら語尾がいくつも違っていたりもしている)が、何度も何度も出てきていたのを思い出した。
ボクにはその意味が良く分からなかった。
そうだ。ボクは学がないので、英語が分からないのだ。そう言えばハチロックのメンバーのミッシェルはフランス語はネイティブな上に英語も達者だ。
彼からは昔、ミック・ジャガーという人がビートルズとイギリスで英会話した記録があったようなことを聞いたことがあったとも思う。英会話とはすごいあな、とため息をつくハチロー。
英語についての質問と言えば、ミッシェルだ! そうだ、それにミッシェルは確か大卒だったなと思って聞いてみた。

以下は会話だ。
「英語の質問なんだけど、カタカナで答えてね。今、世の中は電化製品であふれてるだろ。電気って英語で何て言うの?」
「何かによりますが、エレクトロニクスとか、電子ならエレクトロンとか、あとはエレクトリック何々とか、エレクトリカル何々とか、まあ色々言い方がありますね・・・」
「エレキ? え、エレク・・、リ、ロ? 長いよ! それでポップのほうは? ポップな感じで」
「ん~・・・、修飾語ですよね・・・」
「いいよ、いいよ、エレクトで。エレクトにしよう」
「宅さんそれは・・、あのー、せめてエレクトロ何々にしていただくとか・・・」
「ダメだ、ダメだ、そんなもん(話が元に戻ったので実は逆上しかけていた)! 
「ラリルレロが入ると言いにくいだろ。庶民には分かりにくい。それに四文字のほうが小気味良いだろう!」

と言うわけで、ハチロックのリミックス・バージョンは「エレクト・ミックス」、さらに今後DJメカヤクザによる作業はすべて「エレクト」というジャンルにするつもりだ。
いや、良く「ハチロック」は「ジャンルとしては何になりますか?」という質問も多いので、この際「エレクト」と答えるよう、メンバー全員に通達しておこう。

これは「エレクト宣言」である!

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初TV出演! 宅八郎バンド・ハチロック、全国へ発信(発進)!

熱烈なる宅八郎ファンのみなさまへ!

ボク、宅八郎は「オタク評論家」としては知られてはいると思いますが、もう何年かの間、音楽活動をしているのを良く知らない方も多くいらっしゃると思います。

具体的には「ハチロック」というバンドのボーカルとして歌手をしているほか、DJメカヤクザを名乗ってDJやリミックス作業をこなしています。

そして、バンド「ハチロック」がついに全国に知られる日がやって来ました!
急な告知になりますが、今度の日曜日、26日夜に全国ネットの年末特別番組にハチロックが出演するのです。以下、詳細です。

年末特番『大追跡!あのニュースのつづき』
放送日 12月26日(日曜日)、夜22時~23時45分
放送局 フジテレビ・関西テレビ(FNN)系列全国ネット

番組司会は千原ジュニアさんと加藤夏希さん。(以下、敬称略)スタジオゲストは加藤あい、大和田伸也、宮崎美子、ケンドーコバヤシ、河本準一。リポーターは有吉弘行、世界のナベアツ、浅越ゴエ、大久保佳代子、椿鬼奴、山崎樹範の各氏になります。

ハチロック出演コーナー「有名人ビフォー/アフター」
リポーター 有吉弘行

テレビ業界の慣例上、守秘義務があって、なかなか告知できなかったのですが、すでにVTR収録は済んでいました。問題の出演コーナーは「有名人ビフォー/アフター」というコーナーで、レポーターは有吉弘行さんでした。
宅八郎の現在、ハチロックのボーカルとしての歌手の姿を「スタジオ練習風景」で、有吉弘行さんから毒舌で迫りまくられました。もちろん、ボクも口では負けてはいませんでしたが、どのように編集されたか、はオンエアで確認するしかありません(苦笑)。なお、スタジオで流されたレポートVTRは6分ほどで、制作サイドによれば、かなり好評だったようです。

ハチロックのメンバーそれぞれの「一言コメント」も有吉さんレポートで収録していきましたので、オンエアに乗ると良いのですが、さてどうなるでしょうか(笑い)。

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写真はそのロケ収録時に撮影したもので、左から「ギター・ヒデ君」「ドラムス・アクビちゃん」「ボーカル(歌手)・宅八郎」「キーボード・キーコちゃん」「ベース・ミッシェル」になります!

この放送を見て、全国からハチロックへの出演依頼があると良いな、と思っています!
みなさん、どうかよろしくお願いします。
12月26日(日曜日)、22時からの放送をぜひ見てくださいませ!

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明日、宅八郎がテレビ出演します!

みなさん、お久しぶり。宅八郎です!
数ヶ月間も日記更新していませんでした。いや、それどころかログインもまともにしていなかったため、他の方々の日記はもちろん、ほとんど何も見ていませんでした。すみません!!

取り急ぎ、緊急告知が3つあります。

1.もう、すでに明日になってしまいますが、8月1日(日曜日)、午前10時から放送のTBS『サンデージャポン』に宅八郎がビデオ出演します。
テーマは「辻本清美、社民党離党問題」。「きよみウォッチャー」の宅八郎が語ります。
テレビ・メディアなので、どう編集されるか分かりませんが、編集しようのない状態にしてしまっているとも言えます(笑い)。
金曜日夜にコメント収録されましたが、ボクの背後に映り込んでいるパソコンのディスプレイ画面も自分で作ってしまいましたし、その他、色々な意味でマニアックなモノがテレビのあちらこちらに映っている可能性大なので、様々な意味での各オタクの方は良く見てみるのも面白いかもしれません(苦笑)。

何と言っても、宅八郎(マルコ)の肩にはアニメ『母をたずねて三千里』に登場した、「アメデオ」の人形が乗っているので、これは編集でカットしようがないかと思われます(手元のアメデオ非売品マグカップは確認できるか微妙です)。

2.千葉市で8月14日(土曜日)、アイドルバンド「宅八郎とハチロック」のLIVEがあります! イベント詳細は次の日記で記します。

3.東京・池袋で8月21日(土曜日)、宅八郎 a.k.a.h.a.t.a.[ DJメカヤクザ ]がDJプレイで出没します! このイベントも詳細は次の日記で記します。

とにかく、明日という、あまりに差し迫った告知を優先させていただきましたが、バンドもDJも本気でやっていますので、詳細日記はいずれまた!

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森繁久彌さんご逝去について

満96歳の死でした。若い方、いやボクみたいな40歳代ですら、「ずいぶんご高齢の大物芸能人がお亡くなりになったんだナー」くらいの認識かもしれません。

しかし、ボクは評論家やコメンテーターのように、「森繁久彌の死は〝何か〟の死である」「〝何か〟の死を意味している」というような文章は作文できません。
ただ、非常に深く受け止めるものがあります。そこにはボクが某所で記してきたMICOちゃんのお話なども関係してくるかもしれないな、とも思います。ボクが考えてしまったのは「表現力」とか「狂気とも見える何か」について、です。

訃報を眼にして(耳にして)、すぐに森繁さん御本人にお会いしたことのある芸能人の言葉を思い出していました(それが誰であるかは特に記しません)。話を聞いたのは、確か10年ほどかそれ以上前ですから、それでも森繁久彌さんはどう考えても80歳代であったか、と思います。
ある芸能人の件で、その場に駆けつけてきた森繁さんのお話しでした。「ヨボヨボとした感じでやってきた森繁さんは到底〝老人ぼけ〟しているのではなく、明らかにその深刻な場ですら老いぼれた老人を〝演技〟していて、とてつもなく凄かった」「すべての空気をかっさらっていった」というものでした。要するにぼけているのではなく、〝ぼけ〟をかましていたという話です。

あまりに、世代的に理解できない方には以下のような説明をしておきます。
森繁久彌さんは『徹子の部屋』第一回のゲストで、黒柳徹子さんの胸を触る「セクハラ行為」をテレビカメラの前で行った伝説的な人物であり(何度もそのシーンは再放送されてます)、さらに日本という国で数々の文化勲章を受賞している大変な御方です。俳優としてもコメディアンとしても、偉大すぎる御方でした。

ただし、ここで「芸能人論」「俳優論」「芸人論」、すべてを書き記そうとすると、大変な長文になってしまい、時間もかかってしまうので、避けます。

ボクの活動は音楽に向かっている側面があります。そこで、森繁久彌さんのシンガー・ソング・ライターの部分、しかも一曲についてのみ御紹介します。一発勝負のメモみたいなものです。
作詞作曲・森繁久彌として、最も有名なのは『知床旅情』でしょう。
ただし、これは「オホーツクの船唄→しれとこ旅情→知床旅情」、ほぼすべて同じ曲だと捉えてくださって良いです。

サウンドを考えるのであれば、「音」は以下から聴いて下さい。最も売れたヴァージョンは加藤登紀子さんヴァージョンで、また森昌子さんや、近年では夏川りみさんなどもカヴァーしています。
「歌手」「アーチスト」と言われる方の歌はたいへん歌唱力、実力を感じる素晴らしいものだとは思います。しかし、「狂気」までにはいたっていないかもしれません。
オリジナルは作詞作曲を手がけた森繁ヴァージョンになります。
このサウンドは・・・。すぐに気づかされるのは、女声合唱や録音の不思議さかもしれませんが。
森繁久彌さん御本人の歌唱(音声データ)を数学的に波形で見た場合、「縦軸の正確さ」と「横軸の独自のうねり方」のバランスは特徴的です。
縦軸とはすぐ他人が「音痴」と感じるかどうかであったりします、また横軸も聴く人によっては「音痴」に聴こえなくもないですが、「間」「間合い」というべきものだと思います。ボクはその人の「リズム」や「グルーヴ」だと感じるわけです。
ただ、音楽について深い知識のないボクには解説は困難な面があります。誰か・・・そうだ、山下達郎さんや大瀧詠一さんなどが専門的な解説を語っていただければ、読みたいナーと個人的には思います。

(オリジナル森繁久彌ヴァージョン)

(良く認知されている加藤登紀子さんヴァージョン)

(夏川りみさん&幸田浩子さんライブヴァージョン)

ところで、表現者が持っている真の「情熱」とは、もはや他人には狂気としか思えないものなんじゃないか、とボクは考えています。しかし、社会的評価は別です。それは時として「犯罪」になったり、「文化勲章」になったり、そこは結果論でしかないんじゃないか、とさえ思います。
森繁久彌さんライブ映像であれば、61歳時の動画になりますが、以下の迫力をご覧下さい。これは男声合唱団になってます。

最初の1分ほどは軽く「伊福部昭」な感じを湯船で歌ってみたように見えます。その後に良く耳にするメロディに移ります。
眉毛の動き、眉間のしわ、首のかしげ方、さらに笑っている目つきと笑っていない目つきの使い分け、口元、果てには口ひげさえ動いてしまっているような「表現力」の狂気をお感じ下さい。「笑いながら泣ける人」であり「泣きながら笑える人」がここにいます。
普通に見れば、昭和の名曲を老人がご機嫌に歌っているとお感じになる方もいるかもしれませんが、よくよく見て下さい。
もはや、お客さんを「爆笑させながら、狂い死にさせるパワー」をボクは感じるのです。終盤、早稲田大学生の男性コーラスが左から右へのパンで入ってくる構図など、現在のお笑い番組どころではないですよ。

また、音楽的知識が不足しているボクですが、メロディや音符の何とか進行は、90年以上前の曲「ゴンドラの唄」(1915年)が「元ネタ」かとはおもいます(吉井勇作詞・中山晋平作曲で、この映像でのギター演奏はアントニオ古賀さんです)。
以下の40年以上前の映像では、まだまだ森繁さんはお若いです。この曲は日本映画の天皇・黒澤明監督の名画『生きる』でも有名ですね。ただし、楽曲の「消化」や「展開」のとてつもなさは森繁久彌さんそのものなのです。

ちょっと変わったものが好き、昔で言えばニューウェーブ・マニア、あるいは「サブカル」嗜好など、不思議なもの、どこか狂気を感じさせるものが好きな方が世の中にはいますが・・・。ボクは森繁久彌さんの表現力、これこそ、真の狂気だと考えています。
「笑いながら死にましょう」と森繁久彌さんがあの世から言っている気がします。

ところで、ボクについての例の事件については動きがあれば、書き記します。また、かつてのボク、いや今でさえ森高千里人形で語られることもある宅八郎ですが、どうして「あの時期の森高」にハマったのか、伝える文章も映像資料付きで記したいです。それから、ジャニー喜多川さんが持っている「萌え」についても言及したいです。

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「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(3)

読者のみなさんへ
注意があります。『「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪』という長文記事は(1)から(3)まであります。しかし、深夜から早朝にかけて発表していったために、順番が(3)〜(1)に掲載されています。
文章には流れがありますから、可能であれば(1)〜(3)の順番でお読み下さい。


「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(3)(長文)

状況の変化がなければ、報道ももうそろそろでしょう。
テレビ番組ではボクが把握している限り、今日25日(日)朝8時〜放送の日本テレビ系『TheサンデーNEXT』(司会・徳光和夫)で取り上げられるようです(9時くらいではないかとのことですが、変更される可能性あり)。

さて。今回の事件の取り調べの中では、ボクが書き記したネット上の文章表現が問題とされているわけですが、最初は捜査員も緊張しているようでした。
いわく「何が書いてあるのか、秋葉系とか渋谷系とか、警察では分からない面が多かったです」「さらに宅さんの文章は専門用語が多くて、広い知識がないと、私の頭では難しすぎました」。
しかし、取り調べとはいっても、次第にお互い、なごんでくる面はあります(油断は禁物ですが)。
「宅さんのブログの文章って、ところどころギャグが入ってるでしょ。ホンマのところ、私は笑えましたよ」「それから韓国の話が面白くって、もっと読みたいです。私も韓国旅行に行きたくなりました」。
そこでボクも「どのへんのギャグが面白かったんですか?」と聞いてみました。すると、「私たち関西人でしょ。ベタなギャグが大好きなんです。たとえば〝女医とジョイ〟なんてダジャレは最高で、警察でも大爆笑してました!」
ウケるポイントは人それぞれです。
そこで、ボクも捜査員に提供した四方宏明資料の中から、「これ見て下さいよ」と、神戸に本社があるP&Gからの内部告発資料をボクが見せたら、「ええー、確かに神戸にあるあそこの大きな建物は知ってますが、社内事情はこんななんですかー、そんなー」と爆笑。

しかしながら、取り調べでモメる「場」もありました。あ、読者のみなさん、誤解しないで下さい。机をガンガン叩かれたとか、暴行を受けたとか、「今、吐いたほうが楽になるぞ」と言われたとか、そんなことは一切ありません。
供述調書の作成で、ボクが「このあたりから文章を盛り上げてみましょう」とか「グッと面白い調書にしましょう」とか「もっともっとキャッチーに書いて下さいよ!」とか「書くスピードが遅い!」とか、ガンガン攻めていったのはボクだったからです(笑い)。
ボクはスパークしてくると、そこがどんな場所であっても「劇場」になってしまうんですね。

ふとボクが捜査員に「宅八郎の取り調べって、どうなるんだろうって事前にどう予想してましたかー?」と聞いてみると・・・。
「宅さんが、〝黙秘〟と最初に一言だけ言って黙り込んでしまうんじゃないか、とも思ってました」とのこと。ところが、むしろスパークしたボクが多弁になる姿を見て、「昔からテレビで見させていただいて、宅さんの力説ぶりに感動していたんです。このエネルギーは何なんだと。宅さんは文章でもテレビ出演でも、こうした取り調べでも、本当に熱く語る方なんですね」と感心してくれてました(苦笑)。

今、少しは笑えるようには書いているつもりですが、ただし捜査員はしっかり「仕事」もしようとしてました。
たとえば、刑事事件の調書では「動機の解明」がなされている箇所を作る必要があったでしょう。しかし、ボクは権力側が期待しているような意味合いでの「動機」は一切語りませんでした。刑事ドラマや時代劇に見られるような「怨恨の線から犯行に及んだ」という文脈はないわけです。
そこで「主義主張なら語れますよ」と言いました。
「では、宅さんのお話しを聞かせていただきます」とのことだったので、ボクが演説をえんえんと始めたところ、しばらくして「宅さん、もうカンベンしてください」。
演説は〝言葉責め〟であり〝拷問〟だったのかもしれません(苦笑)。
しかし、ボクが「調書に署名捺印するのはこのボクだ。〝聞け〟〝書け〟!」とエスカレートしてくると、「申し訳ありませんが、宅さんの言うとおりの調書は作れません、ホンマすんません」だって。

また、笑っていた捜査員がこちらをキッと見据えてきたこともありました。
「兵庫県警の広報についてですが、すでに内部で相談してきました。こちら側から積極的に報道機関に情報をリークしようとは考えていないとのことです。ただし、もしかすると、漏れてしまう可能性はありますが・・・。しかし、どうして、こういうことを被疑者である宅さんに伝えるか、分かりますか?」
「宅さん、あなたは書くでしょう・・・。あなたは、こうして強制捜査を受けたこともきっと書くような御方だと思います。その場合、警察にも体面がありますから広報が動かざるを得なくはなります。出来れば避けたいですが」。

確かにボクは書類送検の前に原稿を書き記して発表するつもりでいました。しかし、順番が逆になってしまったのには理由があります。
それは兵庫県警が次のようにボクに告げていたからです。
「年内、おそらく12月にもう一度取り調べを受けていただくことになります。それは任意になるか強制になるか分かりません。任意だとは思いますが。その後、警察と検察が相談して判断していくことになるか、と思います」。
そこで、ボクは年をまたぐことになるな、と考えていました。ところが、一昨日、10月23日に捜査員がボクに電話をしてきたのです。
「じつは検察庁と打合せの結果、明日書類送検することになりました。どうして、このことを前日の今日御連絡したかと言うと、すでに報道機関から兵庫県警に取材が入ってしまったからです。事件が報道されるのは確実です。私たちは一次捜査機関です。あとは検察庁の判断にゆだねます」。

そして、この事態になっているわけです。

さて、取り調べにあたった捜査員のしっかりした仕事ぶりについて、最後に書いておくことがあります。
ここは調書の上で「情状酌量」の余地について記す必要があったのだと思いますが、「最後に被害者の四方さんに言いたいことはありますか? 謝罪する気持ちはありますか?」と聞いてきたわけです。「謝罪の意志」の確認です。

ボクは即答しました。
「四方宏明から謝罪してもらいたいと思っています、出来れば土下座で。Do Get Thatと書いて」!
「こんな下らない事件に税金使うようなことはおかしいですよ」!
取調室には捜査員が2人いましたが、その場は一瞬止まりました。通常の取り調べでは考えにくい状況、被疑者の言葉だったのでしょう。
数秒経って、「そういう調書は作れません」。
検察庁に送る調書としてマズイと考えたであろうことは想像に難くありません。しかし、ボクがさらに強く「供述調書の任意性について考えるなら、ボクの考えをしっかり記してもらいたい」と主張すると・・・。
「少し待って下さい、上司に相談してきます」と部屋を出て行った彼を少しのあいだ待たされていました。しばらくして捜査員は戻ってきましたが、「やはり調書にはスタイルがありまして、宅さんの言うとおりの調書には警察としてはできません」とのことでした。
ボクは言いました。「それが警察の『作風』なわけですね」。
もしかしたら、ボクの取り調べに当たった捜査員は次のように思っているかもしれません。
「宅さんは、もう沢山」。

このようにして、兵庫県警にとっての警視庁の協力を得た、東京での3日間は過ぎていったわけです。加えて、ボク一人の取り調べだけではなく、「この事件に関して東京での捜査が他にもあるんです。そのための令状も多数用意してきています」と言っていました。今回の強制捜査に関する捜査令状は相当の枚数になっているようでした(おそらくボクの契約プロバイダやmixi、各ブログ運営先のサーバに関するものもあったかもしれません)。ですから、きっと他の捜査員もあわただしく動いていたことでしょう。
また、内偵捜査(ボクが自宅にいるかどうかの確認)のために、8人全員ではないにせよ、3日以上の東京滞在を余儀なくされる状況はあったでしょう。
それらの出張費、捜査費用はいったいいくらになっているか聞きましたが、教えてはくれませんでした。しかし、神戸での捜査を考えるとそれ以外の予算も割かれたはずです。オタク評論家・宅八郎ごときのこの程度の下らない事件に多くの税金が投入されたのは事実です。四方宏明によって。今後も事態がどうなっていくか分かりませんが、検察庁が起訴に踏み切るなど、場合によってさらに血税が使われることになるのかもしれません。
ただし、ボクは「被告」になる覚悟は出来ています。

さて、「脅迫」についてです。
ボクは四方宏明に対して、「畏怖させたことも、害悪の予告をしたこと」もありません。「四方の生命、身体、自由、名誉または財産に対し害を加える旨を告知したことがない」わけです。あくまで、「表現手段」の一環として、「真実の追究」を目的として、「過激な表現」で原稿を執筆しただけです。
このあたりは、みなさんにも見解の相違があるでしょう。
しかし、研究者や学者、評論家やジャーナリストなどの「論争」にはかなり「過激な表現」の応酬がなされるケースはあるのではないでしょうか。もちろん、論点が異なる場合、異論反論によって「相手の社会的評価を下げる結果にいたる文脈」もあろうかと思います。それらは「脅迫」とはされていないですよね。
また当然、テレビでも報道でなく時代劇として『必殺仕事人』というタイトルなどは問題視されません。

「文脈」とはテキストに対するコンテキストという意味です。
「法」と「道徳→社会的規範」の問題には、今までのボクは留意し続けてきました。つまり、「ルールとタブー」ですね。ボクはルールは守ろうとしていますが、タブーは超えても構わない、と考えているわけです。

ボクは過去にその名もズバリ「処刑宣告」(太田出版刊)という書籍を出版したことがあります。また、1990年のデビューから約20年間にわたっての、ボクなりのメディアでの「表現」として、書籍や雑誌などで「殺す」と書いたことも何度もありますし、「刺す」と書いたことさえもあります。「死刑」と書いてもそれは『がきデカ』的表現で、個人が死刑を執行することは出来ません。また、放送メディアであっても生放送で共演者に対して「死んでもらいます」だの「明日からあなたを処刑することにする」と発言したこともあります。
もちろん、ボクはこの人生において「殺人」なり「傷害」などの前科もなければ、嫌疑をかけられたこともただの一度もありません。
なので、それらはもはや表現者としての「作風」「芸風」としか言えないものなんですね。

また、そうしたボクの作風・芸風(独自の表現手法)については知人であった四方宏明も理解していたはずです。コトバを使う、著名な音楽評論家・四方に、その理解がない・なかったとは到底思えません。そうは言わせません。なのに、被害届提出という方法を執った四方は自覚的であり、ボクの表現で言うなら「あまりに卑怯だ」とも思えます。

音楽評論家として「先生☆」を名乗り、人にモノを教えるような態度で「上から目線」で記事を執筆している四方宏明。しかし、いざとなったら「脅迫の被害にあった一会社員です」なんて言えるの、おまえ!
しかも、ボクが大阪で最初に会った際には、会社の名刺と2枚受け取った記憶があるよ。外資系大手企業であるP&Gの「部長」(だかエライ立場)にある自分を自慢してたじゃない。ボクは底辺の人間だよ。実名で音楽評論をしていて、そのことを会社も知っているじゃない。それが、いざとなったら「一会社員が実名や会社名さえも宅八郎によって明らかにされてしまった被害者なんです」とか、「泣き芝居」もいい加減にしてほしいよ!
四方、おまえ、書いたものに責任を負えないの? ボクは今回、執筆責任を追及されているんだよ。その上で主義主張は展開していくよ。それがロックだ、ポップだ、パンクだ、宅八郎だ。

ボクは一会社員に過ぎない「一般人」に対して、逆恨みをして攻撃を加えるなどということは過去にも現在にも考えてもいません。

一般的な意味でのネット上での「犯行予告」について記します。
2000年の西鉄バスジャック事件(ネオ麦茶事件)や、2008年の秋葉原無差別殺傷事件のように、ネット上での「犯行予告」「殺害予告」をした上で凄惨な事件が引き起こされるような時代にいつしかなってしまいました。そのために、「本気じゃなかった」「冗談だった」というようなネットでの安易な書き込みにさえも警察は対応し、それが取り締まりの対象となる時代になりました。
それらは「脅迫」だけでなく「業務妨害」などの容疑にもなりえます。
ボクもそうした事件はとんでもないコトだと考えていますし、安易で無自覚な匿名での書き込みはどうか、とも考えています。

しかし、ボクは冷静に思います。
それらに世間が過敏になり、人々が何らかのおびえを感じ、得体の知れない恐怖が世を包むのはなぜだろう、と。
それは一つには「素性の知れないどこかの誰かが、理由が見えない無差別大量殺人を起こすんじゃないか。いつ、どこで、誰が被害に遭うか分からない。自分がいつ殺されるか分からない」という恐怖心なのではないかと考えます。

ところが、今回のボクの事件はまったく性質が異なるものです。
匿名でなく「宅八郎」と名乗ったボク個人が、不特定多数ではなく(無差別とは言えない)「特定個人」に対して、さらには社会にもエンターティメントを提供する形での、あくまで「表現」としての「処刑宣告」だったからです。そこには、相手が著名な音楽評論家であるために、社会的公益性を鑑みる考えもありました。
もちろん、ボクの「処刑宣告」や「ブッ殺します」「地獄行きです」「死刑」といった表現は、当然、人間としての生命を絶つという意味での殺害予告ではありえません。

しかし、ボクの「作風・芸風」、その「表現」や「言葉選び」が時代によって解釈が変わってくることもあろうか、とは思います。ただ、頑固者なボク自身は変わっていないということでしょう。昭和の人間ですから。
「表現」とは何なのか。
「表現の手法」「言葉選び」はかつて議論された「言葉狩り」という文脈(神戸に住む大作家・筒井康隆氏の一時的な〝断筆宣言〟もお調べ下さい)や、「差別用語」(放送禁止用語など)の問題にも通じています。
新聞社や出版社には校閲部があり、テレビ局には編成部があります。「社としての一貫した姿勢」は出来るだけ徹底しようとします。
時代によって、メディアで過去に不適切な「言葉」や「表現」があったものが、ある時代には「自主規制」によって表現を変え、次には「むしろ、それは逆差別になるのではないか」と判断される時代もありましたね。また、言葉や用語の「言い換え」をしても、本質は何ら変わりはないのではないか、とメディアが自問自答している面もあるか、とは思います。
メディアもそれぞれに「表現の手法」を模索し続けています。しかし、ボクはフリーランスですから、「社として」ではなく「個人として」、そうしたことを検討・研究していく必要があります。その「余地」は大いにあります。

「表現の自由と不自由」とは何かをボクは考えていきたいです。しかし、ボク自身の姿勢は今後も何ら変えるつもりはありません! 反省? 冗談じゃない! ボクはそういう人間です! 
それが宅八郎だ!

最後に。
かなりの長文になってしまっているとは自覚していますが、分かりにくい面はまだあるのかもしれません。ただし、ある程度、ボクなりに合理的な説明をしたつもりです。必要があれば加筆もします。また状況が変わるようでしたら、みなさんに一定の理解が可能かも知れない説明をさせていただけるような、表現の「機会」と「場」があれば、幸いです。

(現時点での声明、おわり)

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「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(2)

「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(2)(長文)

捜査の流れについて、話を戻します。確実な動きがあったのは、つい先頃のことでした。
10月6日午前7時に、ボクは突然、兵庫県警東灘警察署警部補のS氏からの電話連絡を受けました。ボクはたまたま自宅を留守にしていたのですが、自宅をいきなり来訪したというのです。
(後に捜査員から聞いた話では、数日前から、自宅にボクがいるかどうか内偵捜査をしていたようでしたが、電気を付けっぱなしにして外出していたためw、分からなかったようです)
その通話で同署警部補S氏は「電話ではお話しできないことなので、突然来たのですが、兵庫県神戸市に住んでいる音楽評論家・四方宏明氏のことで少しお話しを聞きたいのです」とのことでした。
ボクは「病気治療のため、自宅に戻れるのは午後になる」ことを告げたところ、「では午後2時に再来訪します。それまでは警視庁の協力を得られていますので、所轄の警察署で待機しております」ということになりました。
この電話でボクは「事情聴取は任意か強制か」を警部補に確認しています。その上でボクは「場合によっては弁護士に連絡を取らざるを得ないですから」と話しました。
すると警部補は「弁護士の先生に連絡を取っていただく必要はありません。もちろん任意ですので、拒否なさることも可能です」との応えでした。
ただし、ボクにはやましいところは一切ありませんでしたので、「事情聴取を拒否しません。積極的にお話しします」ということになったわけです。

お昼に自宅に戻り、待っていたところ、午後2時少し前にドタドタと兵庫県警の捜査員8名がやって来ました。ボクは話を聞くだけなら、せいぜい2人くらいだろうとお茶を用意していたんですけどね(苦笑)。8人という人数。東灘署だけでなく兵庫県警本部の人間も加わった合同捜査の形でした。人数の多さに驚いていたボクに、捜査員たちは、いわゆる「家宅捜索差押え令状」を見せ、部屋に入ってきました。その令状に記された「脅迫罪」というボクにとっては不本意な被疑の記載を見ました。ボクは「任意でというのは、警察によるまったくのウソで、強制捜査だったのだな」と気づきました。

ただ、ボクは冷静にむしろ笑顔で「兵庫県から東京まで8人という大人数でわざわざ遠くまでいらっしゃって下さってありがとうございます。押収したいものは積極的にどこにあるか、お教えします」と応えました。
実を言うと、ボクはこの家宅捜索の一部始終をICレコーダーで録音していました。また、一部になりますが、小型のハイビジョン・ビデオカメラで映像記録しています。
ボクがなぜこのような準備をしていたかというと、以下の理由があります。

1.ボクがネットを中心に音楽評論家・四方宏明の批評論評を続けていたこと。ただし、これは憲法が保障する「表現の自由」の範囲内でボクは「真実の追究」を目的として執筆活動をしていたつもりですが、ボクの文章スタイル、作風・芸風は、世間には「非常に過激である」と受け止められる可能性を考慮し、覚悟していたこと。
2.ボクは音楽評論家・四方宏明とはあくまでも「言論」の範囲で「論争」を希望していたにもかかわらず、四方宏明は誠意ある態度をまったく見せず、四方はどうやら「お上に言いつけるかもしれない」不穏な動きを察知していたこと。
3.文筆家として活動していた経験から、警察権力を100パーセント信用していなかったこと。
説明します。ボクは1994年に「言論の自由」「表現の自由」をめぐって、別件不当逮捕された経験があります。〝当て逃げで逮捕〟という記憶がある方がいるかもしれませんね。しかし、内実は違います。まず、接触交通事故はすでに示談が成立していましたし、さらに真相・深層はあったのです。その際は道路交通法の「報告義務違反」(交通事故を届けなかったという微罪)での別件逮捕でしたが、その裏にあった〝本件〟は日本を代表する出版社「小学館事件」でした。関心を抱かれた方がいれば、ボクの著書『処刑宣告』(太田出版)をお読み下さい。
交通違反の捜査だというのに、当時の自宅に家宅捜索が入り、パソコンを調べられ、デジタル・データ、テキスト・データまで、すべて押収されています。交通違反で、ですよ(苦笑)。また取り調べも〝本件〟について行われています。
ただし、この事件に関しては逮捕前から釈放後まで、ジャーナリストの本多勝一氏や作家の安部穣二氏、ミュージシャンの小山田圭吾氏などから多大なるご支援をいただきました。
要するに、今回もボクは言論に対する警察権力の介入を予期していたことになります。

では、話を今回の家宅捜索に戻します。
自室でまず聞かれたことはパソコンのハードディスク容量でした。
「4テラ以上です」。
ボクがそう応えると、その場の空気が凍り、捜査員たちはため息をついていました(※4テラというと4000ギガ程度になりますが、テラはネット用語では「非常に」とか「とても」のような意味でも使われますね)。
「4テラ以上」と聞いて、固まっていた捜査員に対して、ボクは「何ならすべてを持って行ってくださっても、何をお調べになっても結構です。あ、そうだ、よくテレビで強制捜査のニュースが流れると、捜査員さんたちが段ボール箱をせっせと運んでますよね。いっそ、引越してくださってもいいですよ。引越手伝って下さい」と応じました。すると、兵庫県警捜査員たちは「それは・・・できません」とのことでした(笑い)。
「勝手にどこでもデータを捜してくれ」とボクは放置して見ていても良かったのですが、とても、彼らだけでは必要な資料を捜し出すことは不可能だろうと、ボクは考えました。デジタル専門の捜査員もいたのですが「Macはどう操作すればいいんだ?」と良く分からないようでした。

そこで、次々にボクは積極的に、四方宏明に関する資料をパソコンのハードディスクや記録メディアから提示して捜査員に提供しました。兵庫県警が求めてきたのは、ボクが国内最大手SNS「ミクシィ」の日記に記した文章(同社によって削除済み)、および、大手ブログの「アメブロ」(サイバーエージェント)と「ココログ」(ニフティ)に記した一連の文章とその資料などでした。
取り調べにあたった捜査員によれば、四方宏明は兵庫県警に対して一通ではない複数の「被害届」を提出し、受理されています。一通が「ミクシィ」に関するものだと説明され、さらに「アメブロ」と「ココログ」に関するものもあったか、と思います。最後の被害届が受理されたのは8月25日とのことでした(ボクが四方に言及した最後のブログ更新日が7月11日ですから、その時差は不思議ですね、四方!)。
捜査員からは、複数の被害届があっても、「事件は包括的に扱います」と説明を受けました。

ボクはせっせと資料をプリントアウトし、電磁記録データを提供し、パソコンやネット接続機器類などの押収に協力しました。その間も捜査員はボクの姿やディスプレイの画面など、次々に写真撮影していました。モデルもこなす宅八郎です。
押収物はパソコン本体そのものだけではなかったのですが、ボクはMacProというデスクトップとMacBookProというノートの2台のパソコンを使っています。しかし、MacProのほうはあまりに巨大すぎて重く(笑い)、捜査員たちはあきらめたのか、「パソコンの押収はノートのほうだけにします」ということになりました。

さて、捜査への積極的な協力によって、つまり、ボクは「逃亡のおそれがないこと」「証拠隠滅をするつもりは一切無いこと」を捜査員に示したわけです。これらは逮捕要件に関わるものだということは、法知識がある方にはご理解いただけるかと思います。

一段落したところで、ボクは彼らに告げました。
「ガサ状以外にフダもあるんでしょっ。捜索令状の次に今からボクに提示する、2枚目の令状を用意してきているんでしょう。であれば、ボクは弁護士の手配連絡をしたいですし、〝宿泊〟の用意もしたいです」と。
捜査員8名は少しあわてたようでした。ボクに対して「た、宅さん、2枚目の令状は今は用意していません(その後、逮捕令状、身体捜索令状が用意されるかもしれないという覚悟はありました)」。捜査員は話を続けました。「お話しをお聞きするのはあくまで任意ですから、弁護士さんや宿泊の用意はけっこうです」と告げてきました。「宅さん、警察をどうか信用して下さい。お約束いたします」とも言いました。
信用や約束があてになるかどうかは人の判断によりますね。
ボクは「分かりました。任意であれば、この自宅でお話しすればよろしいのですね?」と確認しました。
ところが、兵庫県警の捜査員たちは「供述調書を作成する取り調べですので、警視庁の取調室にしていただきます。ただし、今日は必ずお帰り頂けます。この自宅までクルマでお届けします」とのことでした。ボクは「警察って、もしかすると、密室での取り調べが好きなんだろうなあ」と思いました。

ボクは一般的な人間であれば「深刻かも知れない状況」をゲームのように楽しんでしまう性格のようです。捜査員の指示にすべて従うことにしました。

警視庁に移送されたボクは、積極的に取調室という「密室」での供述書作成にお付き合いすることになりました。じつはそれもボクは録音していたのですが。
捜査員は次のようにボクに告げました。「明日と明後日も事情聴取します。ただし、身柄拘束をする予定はないことは先ほど宅さんにお約束したとおりです」
体調が悪く、任意での取り調べとしては、もしかすると長時間になる供述調書作成は進んでいきました。ただ、ボクとしては「任意であれば、明日は病院への通院予約もありますし、今日可能な限り進めていただきたいです。ガンガンお互い頑張りましょう!」と告げました。
ところが、不思議なことに「今日はもうお帰り頂きます。明日、明後日進めます」とのことでした。

そこで、ボクは自宅に移送され、深夜から早朝にかけてメモや資料をまとめていたのです。兵庫県警の真意をはかりかねているボクが、睡眠不足の中で資料を記していた理由があります。
「捜索令状では〝被疑者不詳〟となっていたが、供述調書の段階で〝被疑者・宅八郎〟と変わっていたな。つまり、家宅捜索によって特定したわけだ。すると、確かに今日はもう一通の令状を用意してきていなかったのだろう。しかし、新幹線などの交通手段の限界で今日用意できなかったのかもしれない。早朝に兵庫県の裁判所に駆け込んで、発令してもらった逮捕令状をあわてて東京まで用意してくるつもりではないか。その可能性はゼロではないな」
ということです。

そこでボクは万が一、逮捕された場合に自動的にマスコミ報道機関各社に流れる「声明」を用意していたのです(苦笑)。時限セットしてあったそれは結果的には〝お蔵入り〟になったわけですが。

睡眠不足と過労の中で、3日間の捜査は進んでいきました。
ただし、それは過酷なものであったか、と言えばそうではありません。「自白を強要された」とかそういうことはありません。「むしろ逆」ですが、そのあたりを説明していきます。取り調べにあたった捜査員と談笑しながら、という感じもお伝えします。
もちろん、ボクは真剣勝負であり、細心の注意を払っていました。
たとえば、供述調書を作成された経験のある方であれば分かると思いますが、作成法としては、その人の話を聞いて、捜査員が調書を執筆します。作文です。そして、最後に調書を本人に「読み聞かせ」て、本人が認めたものとして、署名と捺印をするわけです。
ボクは話をする際に瞬時に頭の中で文案を考えて、そのまま文章にしやすく話すようにしていました。
また、最後に調書を読み聞かせる際、供述調書は捜査員の側に置かれています。対面しているボクからは逆さまなので、眼で追おうとしても困難です。
ボクは供述調書の文章を捜査員がそっくりそのまま読むかどうか、疑問も持っている人間なので、「ボクは耳で聴いて理解できない面があるから、自分の眼で読ませてくれ」と、調書をひっくり返して自分で読むことにしました。最初はすごく嫌な顔をされました(苦笑)。そして、読んでみて少しでも文面に違和感があれば、訂正させました。訂正だらけになりました(笑い)。そして最後に署名と捺印をする際にも、「一行空けて」といった指示は無視して、すぐに書き込んでいます。どうしてかというと、空白の一行に後から何かを書き加えさせないためです。

そうした作業の流れで、いくつもの供述調書作成は進んでいったわけです。
捜査員の人柄は大変良かったです。談笑していた部分を説明しますね。
この「事件」について話をしていく、あいだあいだに雑談もしています。
すると、ボクのことを相当調べてきたらしく、ボクがヴォーカルをつとめるバンド「ハチロック」や「DJメカヤクザ」についても、「じつはYouTubeで見させてもらったり、ネットで色々調べてみたんですよ、音源ないですか?」などと興味津々で語りかけてきました。
さらに「CLUBって行ったことないんですが、どうなんですか? 行ってみたいんですけど、私でも大丈夫ですかね、どういうファッションで行けばいいですかね?」など。

みなさん、どうです。兵庫県警でも話題沸騰のハチロックやDJメカヤクザの出演オファーをお待ちしております!

(「3」につづく)

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「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(1)

「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(1)(長文)

オタク評論家の宅八郎です。
この肩書きは20年近く使っていますが、現在では音楽活動も加わったりしています(a.k.a.h.a.t.a.[DJメカヤクザ]など)。
まず、これまでボクが音楽評論家・四方宏明について記した文章はアメブロ・ココログに記していますので、より詳細を深く知りたい方はバックナンバーにお目を通していただければ、と思います。mixi日記は運営事務局によって、複数一気に削除されてしまったので、〝暗喩〟としての日記しか現在は見れないかと思います。
なお、mixi運営事務局とのやり取り全文公開もブログではしています。

昨日から今日までに多くの取材を受けましたが、たとえばテレビだと「宅さん、画面の背景にマジックハンドを置いてくれませんかね」というような「絵づくり」に協力したりもしました。これは報道とか情報番組であっても、「面白くしたい」見えない意志がどこかにあり、ないしは「視聴者も面白がっている」とも言えます。そういうものです。
なお、テレビ番組ではボクが把握している限り、明日25日(日)朝8時〜放送の日本テレビ系『TheサンデーNEXT』(司会・徳光和夫)で取り上げられるようです(9時くらいではないか、とのことでしたが変更される可能性あり)。

さて、では今回の書類送検について、本人から記していきます。
覚悟をしていたのでショックを受けているような感情は一切ありません。
まず、有名人や芸能人に何かがあった際に口にする、よくあるような言葉がありますよね。
「まさか、こんなことになるとは思いませんでした」とか「被害者に対して謝罪したいです」とか「世間をお騒がせして大変申し訳ありません」とか。
そういった言葉はボクの口から一切口にする気はありません!
ボクによる音楽評論家・四方宏明への「処刑宣告」にいたる経緯は後述しますが、脅迫容疑で書類送検されてボクは容疑者(被疑者)になったわけです。
しかし、これはある意味での〝研究者〟による「論争」というべきものであって、国民の税金によってまかなわれる「予算」で捜査、送検という事態になったのは、当事者のボクとしては残念であり不本意です。言論に公権力が介入するのはどうかと考えているからです。
今後、ボクが「被告」の立場になるとしても覚悟はしています。

ボクが書き記した「処刑宣告」「ブッ殺します」「地獄行きです」といった表現が今まさに問われているわけですが、そうした言葉選びを20年近くしてきたボクの「作風」「芸風」についても説明していきます。

では、今回の書類送検にいたるまでの捜査の流れを2ブロックに分けて記します。

まず、今年の3月19日23時半頃にボクはmixi日記で、四方宏明に対する「処刑宣告」をしました。なぜ、そうした流れになったかは後述します。
そして、日付けが変わった3月20日になって、当時マイミクであった「先生☆」こと四方宏明が、ボクの日記を読んだようです。そして、翌21日夜には、神戸にある四方の自宅で、兵庫県警の警察官に「相談」をした事実があります。事実となぜ言えるのかと言えば、四方宏明がmixiメッセージでボクに伝えてきたからです。「警察」「被害届を出すかどうか・・・」といった、そのメッセージ文面にはどこか「お上の後ろ盾をちらつかせて、威圧する」ようなニュアンスがありましたから、ボクは当然不愉快な気持ちになりました。

つまり、兵庫県警による「事件」の把握は3月21日ということになります。その後、四方が弁護士に相談していたらしいことは知っていますが、最初の被害届を提出し、それが受理された年月日はボクは知りません。6月という報道もありましたが、それが複数ある被害届のうち、最初の一通目かどうかウラは取っていないでしょう。
もちろん、ボクは兵庫県警が数ヶ月かけて、どのように「事件性」を考慮し、「立件」に向けて動いていったか、そのすべては知りません。
では、ボクに対する強制捜査の実態はどういうものだったか、は話が前後してしまいますが、後述します。

「アメブロ」「ココログ」のバックナンバーを読んでいただければ、詳細が分かりますが、ことの発端は2007年11月5日付で、Webサイト「All About」(オールアバウト)に掲載された「アキシブ系〜侮れないアニソン」という四方宏明が執筆した原稿、ということになるか、と思います。
ところが、ボクはこの文献の存在を今年2009年初春まで知りませんでした。
その頃、ボクが「渋谷系」という言葉への違和感から、自分は「秋葉系」でも良いだろうが、正確には「上野系」だな、などと用語のぼんやりした認識整理をしていたのです。そこで秋葉系と渋谷系のMIXとされる「アキシブ系」という言葉の意味合いを調べ直したところ、重要文献とされていた四方宏明が書いた記事を発見したという事情があります。
その記事には何とボクの名前も記されていたのです。ただ誤解されたくないのですが、ボクは名前を出されて困るわけではありませんし、秋葉系(いわゆるオタク)のマス・イメージとして宅八郎が登場するのは自然な流れではあります。
しかし、その記事にはかなりの問題がありました。問題だらけです。どう、具体的に問題を感じたか、という詳細はやはりブログのバックナンバーを読んでいただくのが一番良いです。
端的に言えば、そこには差別的文脈が複数感じられた、ということになるでしょうか。たとえば、「侮れない」という言葉の持つ意味は、〝本来侮れるはずの〟という四方宏明の思想が感じられます。この人はこの「侮れない○○」というタイトルの原稿が本当に多いのですが。

ボクが驚いたのは、重要文献の執筆者が四方宏明だったことです。なぜなら、四方とボクが知り合ったのはもう何年も前のことで、今まで何回も会っていたし、食事をしたこともあったし、イベントで共演したこともあったのです。明らかな「知人」です。トラブルになるまではmixiのマイミクでした(ある日、突然姿を消し、アクセスブロックされました)。
2007年11月5日付けで発表されたこの原稿を四方が執筆する直前にも会っています。ところが、「宅さんの名前を出して、こんな記事を書きましたよ」という連絡があったわけでもなく、事前にも事後にも、これまで何も聞かされていなかったんです。ボクは「そりゃ、ないだろよ」と不義理に思いました。もっともこの人のボクに対する悪意についてはそれ以前に気づいていましたが、それもブログのバックナンバーに記しています。

ここで、説明が必要です。
現在はブログなどの手段によって、プロの表現者ではない一般人であっても、その主義主張や意見などなどをネット上で、気軽に発信することが可能な時代です。良い時代とも悪い時代とも言えます。プラスとマイナス両方の側面がそこにあるでしょう。と言うのは、相当に考えが歪んだ記事や差別に直結するような記事など、ネットをさまよえば問題の多い日記などはいくらでも発見することは可能です。
しかし、逆にボクは「会社員」「OL」「主婦」「学生」などの一般人が、自分のブログなどで何をどのように書いても、ボクがケチをつけることはまずありえないと思っています。ボクの悪口が書かれてあっても構いません。

問題なのは、四方宏明が音楽評論家を名乗って、著書やライナーノートなど複数執筆し、テクノポップという分野では著名な人間だということです(いわゆるテクノポップ以外の分野での発言も多い)。明らかに一定の影響力のある人なわけです。今回の事件では「一会社員」づら下げてますがっ。
そして、その記事(原稿・文献)が掲載されたのが、〝その道のプロ、資格を持った専門のガイド、有識者が情報を発信〟などと謳っている、「All About」(オールアバウト)というサイトだったこと。これはジャンルによると思いますが、世間一般の方々は、このサイトを見て「専門家の言葉やアドバイス」をそのまま受け止めてしまう可能性が高いわけです。影響力は見逃せません。正すべきは正さなければならないと思いました。
なお、四方宏明は一本の原稿料として5万円を受け取っている事情があります。お金を受け取って執筆された原稿は「プロ原稿」ということになるか、と思います。原稿料相場として5万円はうらやましい話ですが、もちろん、ボクがそれを嫉妬したというわけではないです(苦笑)。

また、Wikipediaも非常に影響力があるサイトだと思いますが、「アキシブ系」という項目からは、四方宏明文献に外部リンクが張ってある始末でした。もはや一記事と言うよりは「重要文献」と受け止められるものです。
この文章はこれまで1年以上2年近く、広く世間に読まれてしまっているだろうなと考えると、クラクラしました。
なお、Wikipediaのその項目はその後、四方の友人によって編集されてしまった結果、四方を擁護する一面を持っていますので要注意です。また、Wikipedia「宅八郎」項目にも明らかな間違い、事実誤認があります(ボクは〝百科辞典〟とされている以上、本人が編集してしまっては主観に他ならず、客観的な記述とは言えないんだろうな、と考えて放置しています)。

さて、そんな四方原稿を読んでしまったボクはどうしたか。
四方宏明は知人といっても「友人」とまでは言えない関係だったために(まあ、彼がお高くとまっていたせいもあります)、ボクと四方との共通の友人を介して、「この記事には相当の問題がある」「他の四方文献も読んでいるところだが、執筆姿勢に問題のある人だ」「ボクも自分の名前が登場している以上、これはどうにかしないといけないと考えている」といった事柄を伝えてもらうことになりました。

ところが、四方宏明からは言い訳めいたメールが一通届いただけでした。言いくるめようとする態度がそこにはありました。それこそ「お酒でも飲みながら、まあまあ」と誤魔化そうとするような態度ですらありました。先に触れた「伝言役」になってしまった共通の友人からは、「宅さんと四方さんが関西で会ってトークをして一件落着すればどうですかね、着地点としては」というような〝提案〟も聞かされています。これは四方の「伝言」という意味合いではないかもしれませんが、そうであるかもしれません(共通の友人は今やボクと四方のあいだに立たされて苦しい立場に悩んでいるとは思います)。

しかし、そんなバカな話がありますか。ネットで広く世間に発表され続けていた記事ですよ。その文献を真に受けた読者も多かったはずです。それを内々の話で済ます、などというのは隠蔽以外の何ものでもないわけです。
ボクは四方原稿の削除は求めておらず、むしろ、四方自らによる「謝罪」や「訂正」、ないしは宅八郎による「注釈」を加えるといった、一般読者にも分かるような透明性のある手段を執りたいと考え、それを伝えてもいたわけです。「密室」で処理するものじゃない。

しかし、執筆者、四方宏明の要請によってAll Aboutはその記事を全文削除してしまいました。ボクは1年以上2年近くも一般読者に読み続けられていた事実がある以上、むしろ流れや論点、問題点が不明確不明瞭になってしまうと考えたわけです。書き逃げである、と。
そこで、ボクは四方宏明の全面追及、全面批判を展開するにいたった、というわけです。彼は著名な音楽評論家です。なので、社会的公益性があるとも考えました。その後、公開質問状をメールで送ったことも何度かありましたが、四方からの返信はまったくありません。
追及・批判は最初にはmixi日記で記していましたが、ある時期に運営事務局に「通報」され、いくつもの日記が一気に削除されてしまったので、「支店」を開設することにしました。それが「アメブロ」と「ココログ」です。削除措置を執り、ボクのアカウント削除もほのめかしてきた、mixi運営事務局とのメールでのやり取りもすべて外部ブログに記しています。

「アメブロ」と「ココログ」を選んだのには深い意味はありませんが、中川翔子さんと眞鍋かをりさんが書いていたからかもしれません。
ところで、先日テレビの取材を受けた際に、ボクのブログタイトルが「宅八郎の処刑日記」となっているのは問題だとお考えですか、四方宏明氏に対するものですよね、というような質問がありました。
ボクは応えました。
「今回の問題がなかったとしても、中川翔子さんなら『しょこたん♡ぶろぐ』、眞鍋かをりさんなら『ココだけの話』というタイトルになるように、宅八郎なら『処刑日記』になるのは、もはや必然です!」と。

(「2」につづく)

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続々・草なぎ剛さん頑張れ! 記者会見Q&A

草なぎさん謝罪会見「飲み過ぎた僕の弱さ」(日本テレビ)
http://www.news24.jp/133875.html

草なぎ剛さん:「大人として恥ずかしい行動した」謝罪会見(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090425k0000m040101000c.html

他社メディア、いくらでも記事は出てきます。


SMAP草なぎ剛さんの「事件」ですが、まだ刑事処分は出ていないので判断できない面はあるが、これは「犯罪」ではなく「失敗」に過ぎないとボクは感じている。

謝罪会見がさっそくネット動画ですべて見られるようになったので、チェックしてみた(早々に削除されるだろう)。
感じたのはマスメディアのひどさ。インタビューを行うインタビュアーや記者の質問のすごさだった。女性差別のつもりはありませんが、特に女性記者かも(笑い)。こう言った謝罪会見は特に、本人がそもそも圧倒的に不利な立場に立たされていることは留意しておきたい。だからと言って記者やインタビュアーが自分を有利な立場だと錯覚してはならないだろう。
動画からはそれでも記者が「納得する」ように頑張って応えようとしている草なぎさんに悲痛な思いがした。記者やインタビュアーの「納得」って何なのかね!
(→報道に関わる以上、世間の納得=世論などという姿の見えない何かに責任転嫁をしないで欲しい)

聞いて意味があるのか良く分からない質問。応えようがない質問。質問する記者に同じ質問をしてみたくもなるような、質問責めのオンパレード。
謝罪会見での質問をザッと羅列してみながら、「ボクならこう応えるだろう」というコメントを付けてみる。なお、今ボクは酔っぱらっている。

「どんな時にお酒が飲みたいと思うんですか?」
→そりゃ、飲みたい時だろう!

「いつもお酒はどのくらい飲むんですか?」
→その時その時だね。知らねえよ!

「お酒にいつかは気をつけないといけないな、という気持ちはありましたか?」
→それはね、結果論! 誰だって何かやっちゃったら、気をつけていたらな〜って後から思うもんなんだよね!

「今までに、同じようにお酒で記憶がなくなってしまったとか、そういったことはありましたか?」
→記憶にないね。記憶がなくなってしまったのかもね。

「結構、飲んじゃうと脱いじゃいたいって気分になるんですか?」
→酒癖は人それぞれだからね。記者さんも何か飲むと、ついやっちゃう癖ってあるんじゃないですか。あと実は困ってる酒癖の上司がいるとか?(苦笑)

「SMAPのどのメンバーにお酒に注意するよう言われてましたか?誰ですか?」
→関係あるのか。誰だっていいだろう!

「今後、お酒は飲むつもりはありますか?」
→あのね、そりゃ、いつかは飲むだろうよ。今すぐって話じゃなければね。今この会見場では飲みませんよ(苦笑)。でも本当はここで飲んで欲しいんでしょ?

「今のお気持ちをお願いします」
→一言で言えるわけないだろ。まず、あんたの今の気持ちを先に言ってから、そういうコトは聞いて下さい。

「草なぎさんにとってSMAPって何ですか?」
→それは相当に哲学的な質問だと思うよ。記者さん、「あなたにとって人生とは」とか「あなたにとって生活とは」「仕事とは」とか聞かれて、スラスラ応えられるの?


酔っぱらった朝方の日記でした♪


追記

今回の会見は、熱烈なSMAPファンでなくとも、マスメディアのおかしさが分かりやすく感じられた会見だったのではないでしょうか。
「どうやって応えたらいいのか」って質問責めで、ボロを出すように誘導するのがマスメディアの正体なのか、と言いたいです。圧倒的に不利な立場に立っている人間に対しての記者やインタビュアーの態度はサディスティックそのものでした。
先に「結論ありき」というか、結局記者やインタビュアーが「納得」するような回答以外許さないみたいな、まるでそれが当たり前であるかのような印象でした。 しかし、正義ぶった悪意の塊であるマスメディアにもう一つ言えるとしたら「無責任」だとも言えます(四方宏明もね)。
社会問題として「イジメ」が取り上げられることが多くなりました。良くそれはバラエティ番組の子供たちへの悪影響などと言われます。しかし、その論理からすれば、じつはこうした「報道」だったりもするわけです。
前か前の前の日記でも書きましたが、一国の大臣が国際的な舞台で全世界に醜態をさらしたことのほうが問題です。
「視聴者が納得するよう応えろ」「世間が納得しない」「世論が」みたいなことは(広い意味での)報道の人間が良く言う言葉です。しかし、そういう態度は責任転嫁としか思えず卑怯だと思います。そんな人間は片側で「世論」とやらを操作しているような尊大な態度を取ったり、妙なプライドを持ってるような気もしますよね。
お前ら矛盾してないか? カン違いしてないか?
ボクが神戸に住む四方宏明を執拗に追求していることも、怒りの「根」は同じなんですが・・・。
「視聴者や読者が望んでいることを聞いて何が悪いんだ」みたいな態度は開き直りに過ぎない。なぜなら、視聴者や読者は「たまたまテレビをつけたり、雑誌を読んでみたら、そういうコトが流れていたり書かれていただけだよ〜。どうして私に責任なんかあるの〜?」って言うと思うからです。
すると、メディアは大衆に責任を転嫁するけど、大衆はまさか自分の責任だとは思ってない→責任のなすりあいというか、それじゃあ、果たして「報道の責任」は一体どこへ行ってしまうのか、すごくそれって重要だと思うんです。
特に報道される当事者(被害者とさえ言えるかもしれません)にとっては。場合によっては怒りの持って行き場所がなくなりますよ。
ボクなりの考えではやはり「報じる側」に責任があり、視聴者や読者に責任を押しつけるようなことは良くないと思ってます。

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続・草なぎ剛復活に超期待!

ココログニュース
「鳩山邦夫は調子乗りすぎ?」
http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/category/domestic/1.jsp

SMAPは当面4人で活動していくしかない。問題は草なぎ君をどういう形で復帰させるかが、関係者も頭が痛いだろうな。もちろん彼よりもテレビCMに多く出ている「メンバー」もいるんだろう(スミマセン、今あまり把握してません)。
しかし、彼は何と言っても「国策」である「地デジ推進CM」のイメージキャラクターだったのが、障害になると思う。確かに国民の反応によって政治家はその場の発言を撤回したりする。しかし、「心から」そう考えているとは思わない。あるいはNHKが問題にしないわけないし、すべての民放は免許事業で「お国」の許可でテレビを放送してるから難しい。
すべてのCMには契約書があるはずだけど、合計した被害弁済はおそろしい金額になっているだろう・・・。

それから「読売オンライン」ニュースね・・・。
「草なぎクン、なぜ逮捕したの?」警察に女性ファンの抗議殺到
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090424-OYT1T00186.htm

いいね!
『警察対ジャニーズファン』、これ故・深作欣二監督で映画になっていたらとか思っちゃったよ。それまで暴力団担当だったはずのマルボウ(刑事部捜査第四課)がジャニーズファンの相手をするハメになっていく一大スペクタクルみたいな。主演は菅原文太さんでさ、松方弘樹さんや梅宮辰夫さん、川谷拓三さんなどなどオールスターがジャニーズファンに立ち向かっていく姿を見たい(笑い)。
「課長、また電話です!」「係長、こっちもさっきと同じ女性から20回目の電話です!」「こっちまで集団で来るって言っています!」みたいな。
課長「これは昔の極左過激派や暴力団より恐ろしいヤツらだ。日本にこんな組織があったとは・・・」。
心配そうに見つめる婦警が一言。「わ、私もファンだったんです」
課長・係長「お、お前もなのかっ!」
さらに追い打ちをかけるように疲れ果てて帰宅した刑事に娘が一言。
「お父さん、ジャニーズをいじめないで。。。」


さてさて、話を戻します。
ボクが夢見る・思い描く草なぎ剛君復帰プランというか、前回の日記からの続きです。
分かりにくい方は前の日記からお読み下さい。
草なぎ剛君に演じてもらいたいマンガのキャラクターをまったく知らない方もいらっしゃると思いますので、補足しておきます。
以下のキャラクターを実写ドラマ化するのであれば、草なぎ剛君が良いだろうとボクが提案し、マンガ原作者の荒木飛呂彦も「イメージ通り・適役・それは素晴らしい」と応えた人物像です(なお、これは少年誌!に掲載されたキャラクターです)。

●吉良吉影(きら・よしかげ)
特殊超能力=マンガのアイディアは読んでいない方には理解しにくいので、出来るだけ省略します。多少は触れますが、読み飛ばしてくださってけっこうなので、人物像だけ捉えて下さい。
1.一見、平凡なサラリーマン。ただし、その正体は手の綺麗な女性を48人殺してきた連続殺人鬼。女性の綺麗な手に異常な執着を示す性的嗜好を持つ(それは彼が子供のころ見たモナリザの絵に描かれてあるモナリザの手を見て勃起したことで発露)。
2.殺害の方法は爆弾による爆殺(キラークィーン+シアーハートアタックといった特殊超能力=マンガ的アイディアによる)。まあ「爆弾魔」ですね。
3.生まれながらにして「人を殺さずにはいられない」人間。
4.殺した女性の手を持ち歩いている。
5.「安心した平穏な生活」「植物の心のような生活」といった平穏無事に生きることが信条で、この世で最も嫌いなものは「争い」。これは「平穏に生きたい自分には、争いは面倒でしかない」という考えによる。
6.幼少の頃から自宅に置かれたトロフィーや賞状はすべて3位。自分が何を得意とするのか特定させず、様々な分野の賞を意図的に低く取り、本来の高い能力を隠す事で「嫉まれず、そして馬鹿にされないよう」に目立たず生きている。そのため、自分の殺人癖などを知った人間は例外なく影で抹殺してきた。
7.切った爪の長さを0.1ミリ単位で計測しノートに記録、爪を多数のビンに保存している「趣味」がある。爪の伸びが早い時期には殺人衝動を抑えることができなくなる。絶望したとき、血が出るほど爪をかむ癖がある。
8.主人公との戦いの末追い詰められ、自らの腕を切断して逃亡。逃亡中、年頃・体格がほぼ同じ男を殺し、その死体の顔と指紋のパーツを自らの物と入れ替え、一度は姿を消した。
9.その後も殺人癖はおさまらず、不愉快なカップルを爆殺する瞬間をビデオに収め脅迫してきた人物を咄嗟に殺してしまい、再び追い詰められる。取り返しのつかない状況に絶望した時、第三の爆弾超能力「バイツァ・ダスト」が覚醒、「時間を爆破」することで、殺害した事実さえも消し去る無敵の能力を得る。
10.その死。最終的には主人公たちによって倒されたのではなく、現場に駆けつけた救急車の後輪に顔を轢かれて交通事故死。顔のない男の死だった。主人公たちは(読者も?)呆然とするしかなかった。

(※素晴らしい人物像でしょう。別のキャラクターで時間を止めるというアイディアや、ルーブル美術館に原画を展示されたあるキャラクターの能力、その他にはボクはある程度関わっていますが、この吉良吉影に関しては関わっていません。荒木の素晴らしい才能による表現です)

もちろん、現実の草なぎ剛さんは殺人や爆弾製造などの重大な犯罪を犯したわけではありませんし、ファンには違和感はあるかもしれませんが、このようなキャラクターを演じるのであれば並の俳優には無理でしょう。
「キタノ映画」的ではないかもしれませんが、もしも北野武監督がSF(?)に挑戦するなら、ぜひ草なぎ剛主演で映画化していただきたいですね。


追記

謝罪記者会見は見逃してしまったのですが、すでにネットでもニュースは流れていますね。
把握した限り、まあ、そう言う会見、そう言う言葉になるだろうな、って感じでした。

ボクとしては草なぎ君には次のように言って欲しかったです。

「裸一貫から出直します」

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