森高千里さんについて、宅八郎が語る。
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/nikkansp-p-et-tp0-091113-0003/1.htm
http://contents.oricon.co.jp/news/music/70619/full/?from_todaysnews
「あんた、ネットやってんのネ♪」
森高千里さんについて、です。
本当に語りたいことは最後に記します。
ボク、宅八郎は「オタク評論家」デビューを果たした1990年代も「森高千里人形」で語られることも多かったです。それは昔だけではなく、現在でもそういう面はあります。さらに、もちろん「マジックハンド」というアイテムも同じくではありました。
森高人形で言えば、先日も「アメーバ・ニュース」の取材を自宅で受けた際に、男性記者たっての希望で(30歳前半くらいの彼にとっては「伝説」になっている)、現存する「森高人形」を自宅一室から取り出して見せてあげたら、相当うれしそうに写真撮影していたほどでした(笑い)。
ボクが森高千里さんに注目していったのは、80年代末から90年代初めです。楽曲で言うと『ストレス』で何かを感じて、南沙織さん『17歳』カヴァーで爆発、アルバム『非実力派宣言』で炎上してしまったわけです。
20年近く前、ボクは自分自身の存在が「オタク」というキーワードで時代の注目を浴びつつある中で、当時では世間ではまだ珍しい「フィギュアなるもの」を、原型師さんにお願いして、特注してこの世に一体しかない極めて精巧な森高人形として自作したわけです(量産してませんので、現在の〝価値〟は不明です)。
少し余談をします。
その森高人形を自作した時期を同じくして、ボクはマジックハンドをいつでも持っていたわけですが、じつはその時あの商品はすでに廃盤になっていて市場では一切売られていなかったものです。
ボクがなぜマジックハンドを持ち出したかというと、それには深い意味がありました。
※注・ここから先は、「宅八郎の文章は長い」(確かに長いですが、無料で読めるんですよ)とか、「今来たから三行で教えて」と言うような(それはNews Head Lineとしては重要で正しいのですが)、ただし、それだけでものを知ろうとする若い方は読まなくて良いです。
ボクは敬愛する映画監督スタンリー・キューブリックの古い映画『博士の異常な愛情〜または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか〜』の主人公、ストレンジラヴ博士の片手が義手であり、しかも時にコントロールを失って勝手に動いてしまう「その手」を表現しようとして、イマジネーションを発展させて、義手=マジックハンドを持つようになったのです。
そこには「二次元コンプレックス」に近い表現、つまり〝自分はオタクで直接三次元のモノを取り扱えないので、マジックハンドを使います〟みたいなパロディも含んだ独自表現でした(苦笑)。
しかし、ボクがバラエティ番組などでマジックハンドをうれしそうに持っているのを見て、メーカーは再生産を始めて、現在まで続くヒット商品になっています。
(余談、ここまで)
さて、その時期の森高千里さんに、実際にボクが強い興味と関心を抱いて興奮していたのは事実です。しかし「女性として」とは、また意味が違うんですね。
90年代当時、ボクはタレント的な面がありましたから、テレビ番組出演も多く、その収録現場には、アップフロントという芸能事務所の和田さんという方が出入りしていました(現在に至る〝〜じゃん?〟というような若者言葉を広めた側面もある兵藤ゆきさんのマネジメントがらみで出入りしていたと思います)。
その和田さんは後にモーニング娘。をはじめとしたハロー・プロジェクトの仕掛け人として才覚を発揮し、知られるようになっていったようです。当時、ボクはアップフロントに森高千里さんが所属しているのは分かっていましたから、彼に「何とか森高さん御本人にお会いできないか」「お願いします」とお聞きしてみたわけです。それはボクの個人的お願いという意味だけでなく、現実にテレビ局が対談を企画しようとしていたことでもあります。
ところが、回答は「森高千里本人からのお返事ですが」「本人の〝強い意志〟で宅さんには絶対に会いたくない」「ごめんなさい」とのことでした・・・(涙)。でも、しょうがないかもしれないですよねー。自分の「人形」を創って毎日可愛がっているという人間に、不気味な「何か」を感じても仕方がないでしょう・・・(苦笑)。
その頃だと思いますが(年順序に記憶違いがあれば申し訳ないです)、森高千里さんは『私がオバさんになっても』という曲を発表します。
(この時期、森高さんの楽曲はすべて御本人が作詞しています)
その言語感覚は素晴らしいものでした。ボクは当時、20歳代前半の女性からも「〝オバさんになっても〟って、とてもリアル。歌詞の内容もある意味、考えさせられる。男性目線も含めて」と聞いたことも思い出します。
さて、そこで「オバさん」の境界ですが、これは御本人・ファン・それ以外の方では意識が違う可能性もありますが、お子さんも授かって現在では妻として母としての御自身がある森高千里さんは、「オバさん」とも言えるわけですよねー、何か感慨深いです。
そう言えば、思い出しましたが森高千里さんの「衣装」そのものもスタイリストさんに創っていただいて、それを着込んでコスプレしたボク宅八郎が森高さんステージに観客として「参戦」したこともありました。中野サンプラザです。ステージ最前列であまりに目立って応援していたボクにとまどっていたご本人を思い出します(笑い)。
さて。ボクが熱狂していた後の時期になりますが、別に「フラれた腹いせ」とか、そういうワケでも何でもなく、森高千里さんの表現活動には特別興味がなくなって、冷めていったのも事実です(これは「否定」ではないので、御本人にもファンの方にも失礼があったら、本当にごめんなさい)。
具体的には、CMのタイアップもあったかと思いますが、「ビールを飲もう」とか「沖縄に行こう」とか、ドラムを叩き出したり、どんどん彼女がアーチスト化していった頃か、とは思います。
ボクとしては、昭和天皇の「人間宣言」ではないですが、せっかくアイドルが「非実力派宣言」、つまり「人形宣言」してくれたのに、その後に「人形」ではなく〝実力を要求されるであろう〟「人間宣言」をされてしまったようなものですから・・・。
さてさて。
そのように、ボクは冷静な受け止め方があったので、リアルな世界で森高千里さんが俳優の江口洋介さん(一度だけお会いしたことがありました)と、御結婚なさった時も、ボクは動揺するどころか、あまり何も思わなかったです。もちろん、人として素直にお祝いしたい気持ちでしたよ。
ただし、当時どのテレビ局か忘れてしまいましたが、ボクにコメント取材してきたことがありました。その時は、視聴者サービスのつもりで「ボクだけの森高さんが結婚するなんて本当に悔しいですっ! 江口洋介さんより、ボクを選んで欲しかったです! しかし、祝福はしますっ、おめでとうございますー!!」などと応えておいた記憶はあります。メディアも視聴者も、宅八郎にはそう言って欲しかったんでしょっ、望まれる結果は出しますってっ(笑い)。
では、しかし、どうして90年代初期の森高千里さんにボクが感極まってしまったのか。それを具体的に提示します。
ただし、先に言い訳させて下さい。
先だって、マイミク限定で発表したボクの〝ラブレター〟MICOちゃんに触れた文章や、DJメカヤクザとしては島倉千代子さんREMIXを手がけている事実など・・ボクが「熟女マニア」なのではないか、と誤解されかねないのですが、本当にそれはないです(また逆にロリコンとも違う気はします)。
ボクはスパークしている人間、人間が人間を超越していく姿が好きなのだと思います。ボクは自分自身もスパークしていきたいです。
1990年頃、森高千里さんの光り輝く姿には、じつは心の中では「お恵ちゃん」(おケイちゃん)の存在が前提としてありましたーっはっ!
「お恵ちゃん」・・・。
それは松山恵子さんです。すでに2006年に一生独身のまま、お亡くなりになってしまった演歌歌手です(享年69歳)。その「お恵ちゃん」というニックネームは御本人が自分自身のことを指して、「お恵ちゃんはネー、お恵ちゃんはネー」という口グセがありましたから、現在の70歳代以上の方からは認知されているかとは思います。
まだ、お若い時、たとえば着物姿のお恵ちゃんはまあ普通でしたが、1980年代以降から、歌手生活50年を超え、晩年に近づくにつれて、お恵ちゃんはまるで「お姫様」のようになっていきました。
その衣装はスカートの直径が3メートルを超え、重さは30キロにまで達していったのです。王冠やお花畑全開の衣装は見物でした! 物凄すぎるスカートでステージに現れると、歩くだけでそこには巨大な「波」が動くように現れるわけです、そしてお辞儀をするともはや「波間に人間が沈んでいるように見えてしまう」わけです。
晩年は体力的にも大変だったかとは思います。
これは紅白歌合戦で、小林幸子さんや美川憲一さんが演出したステージ衣装のような話じゃありません! あの人たちは1年に一度の紅白のためだけに、まるで舞台セットになってしまって動くことも出来ない・しない、大道具さんの助けを借りての演出だったわけですよ。
しかし、お恵ちゃんは紅白でも何でもないステージでさえ、みずから望んで、本当の笑顔を振りまきながら、素晴らしすぎる衣装を選んでいったんです! この感覚この絵顔この表情こそ、ボクは森高千里のある時期に通じて感じたものだったわけです。
また、お恵ちゃんの名曲「だから云ったじゃないの」での名ゼリフ「あんた、泣いてんのネ」は当時、昭和33年の流行語にもなっています(ボクは生まれてないんですけど・・)。
しかし、その後の時代に歌唱した場合でも、お恵ちゃんはアドリブで「あんた〜〜なのネ」と言い換えたりもしています。
なので、ボクも自分の周辺では良く「あんた、メシ食べてんのネ」「あんた、起きてんのネ」「あんた、お風呂入ってんのネ」「あんた、寝ちゃってたのネ」などなど、発言しまくってました・・・。
ボクは森高千里さんは美人で可愛らしい方だと思いますが、「宅さんはモリタカのルックスや脚線美が好きなんでしょ?」と言われたことはこれまでに数多くありました。しかし、違うんです・・。
リクツは置きましょう。
以下の動画を見ていただければ、ボクの言いたいことは伝わると思います・・・。お恵ちゃんと一時期のモリタカとの類似性をご確認ください。
(森高千里「今度私どこか連れてって下さいよ」→頭に飾られた巨大なリボンに注目)
(松山恵子「だから云ったじゃないの」→名ゼリフ、曲間のアドリブ、お花畑のような衣装に注目)
ボクは起訴されるかもしれないけど、来年も頑張りますよ、宅八郎!
(松山恵子「お別れ公衆電話」→凄すぎるスカートや頭に飾られた王冠に注目、お姫様のようです。曲の最後の最後は、おケイちゃんがお辞儀しますが、完全に「波」の中に〝生き埋め〟になってしまうショッキング・シーンですw)
(同じく衣装に注目。ただし、映像は短いです。一生懸命、超大物の北島三郎さんが盛り上げてます)
どですか・・・。
ボクが森高千里さんにハマった理由がみなさんにもお解りいただけましたでしょうかー?
「アンタ、解ってくれてんのネ!」
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コメント
ちなみに森高千里さんの楽曲もいいですけど同年代のアーティストで井上昌己ちゃんの楽曲もいいです
投稿: きよし | 2011年11月20日 (日) 21時04分
北沢に似てる
投稿: 荻谷竜 | 2016年5月25日 (水) 14時49分
ぴょんきちTシャツも
投稿: | 2016年6月13日 (月) 14時41分
天龍に似てる
投稿: ポニー | 2017年2月18日 (土) 13時40分
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