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「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(2)

「宅八郎容疑者」としての見解、声明だよ〜♪(2)(長文)

捜査の流れについて、話を戻します。確実な動きがあったのは、つい先頃のことでした。
10月6日午前7時に、ボクは突然、兵庫県警東灘警察署警部補のS氏からの電話連絡を受けました。ボクはたまたま自宅を留守にしていたのですが、自宅をいきなり来訪したというのです。
(後に捜査員から聞いた話では、数日前から、自宅にボクがいるかどうか内偵捜査をしていたようでしたが、電気を付けっぱなしにして外出していたためw、分からなかったようです)
その通話で同署警部補S氏は「電話ではお話しできないことなので、突然来たのですが、兵庫県神戸市に住んでいる音楽評論家・四方宏明氏のことで少しお話しを聞きたいのです」とのことでした。
ボクは「病気治療のため、自宅に戻れるのは午後になる」ことを告げたところ、「では午後2時に再来訪します。それまでは警視庁の協力を得られていますので、所轄の警察署で待機しております」ということになりました。
この電話でボクは「事情聴取は任意か強制か」を警部補に確認しています。その上でボクは「場合によっては弁護士に連絡を取らざるを得ないですから」と話しました。
すると警部補は「弁護士の先生に連絡を取っていただく必要はありません。もちろん任意ですので、拒否なさることも可能です」との応えでした。
ただし、ボクにはやましいところは一切ありませんでしたので、「事情聴取を拒否しません。積極的にお話しします」ということになったわけです。

お昼に自宅に戻り、待っていたところ、午後2時少し前にドタドタと兵庫県警の捜査員8名がやって来ました。ボクは話を聞くだけなら、せいぜい2人くらいだろうとお茶を用意していたんですけどね(苦笑)。8人という人数。東灘署だけでなく兵庫県警本部の人間も加わった合同捜査の形でした。人数の多さに驚いていたボクに、捜査員たちは、いわゆる「家宅捜索差押え令状」を見せ、部屋に入ってきました。その令状に記された「脅迫罪」というボクにとっては不本意な被疑の記載を見ました。ボクは「任意でというのは、警察によるまったくのウソで、強制捜査だったのだな」と気づきました。

ただ、ボクは冷静にむしろ笑顔で「兵庫県から東京まで8人という大人数でわざわざ遠くまでいらっしゃって下さってありがとうございます。押収したいものは積極的にどこにあるか、お教えします」と応えました。
実を言うと、ボクはこの家宅捜索の一部始終をICレコーダーで録音していました。また、一部になりますが、小型のハイビジョン・ビデオカメラで映像記録しています。
ボクがなぜこのような準備をしていたかというと、以下の理由があります。

1.ボクがネットを中心に音楽評論家・四方宏明の批評論評を続けていたこと。ただし、これは憲法が保障する「表現の自由」の範囲内でボクは「真実の追究」を目的として執筆活動をしていたつもりですが、ボクの文章スタイル、作風・芸風は、世間には「非常に過激である」と受け止められる可能性を考慮し、覚悟していたこと。
2.ボクは音楽評論家・四方宏明とはあくまでも「言論」の範囲で「論争」を希望していたにもかかわらず、四方宏明は誠意ある態度をまったく見せず、四方はどうやら「お上に言いつけるかもしれない」不穏な動きを察知していたこと。
3.文筆家として活動していた経験から、警察権力を100パーセント信用していなかったこと。
説明します。ボクは1994年に「言論の自由」「表現の自由」をめぐって、別件不当逮捕された経験があります。〝当て逃げで逮捕〟という記憶がある方がいるかもしれませんね。しかし、内実は違います。まず、接触交通事故はすでに示談が成立していましたし、さらに真相・深層はあったのです。その際は道路交通法の「報告義務違反」(交通事故を届けなかったという微罪)での別件逮捕でしたが、その裏にあった〝本件〟は日本を代表する出版社「小学館事件」でした。関心を抱かれた方がいれば、ボクの著書『処刑宣告』(太田出版)をお読み下さい。
交通違反の捜査だというのに、当時の自宅に家宅捜索が入り、パソコンを調べられ、デジタル・データ、テキスト・データまで、すべて押収されています。交通違反で、ですよ(苦笑)。また取り調べも〝本件〟について行われています。
ただし、この事件に関しては逮捕前から釈放後まで、ジャーナリストの本多勝一氏や作家の安部穣二氏、ミュージシャンの小山田圭吾氏などから多大なるご支援をいただきました。
要するに、今回もボクは言論に対する警察権力の介入を予期していたことになります。

では、話を今回の家宅捜索に戻します。
自室でまず聞かれたことはパソコンのハードディスク容量でした。
「4テラ以上です」。
ボクがそう応えると、その場の空気が凍り、捜査員たちはため息をついていました(※4テラというと4000ギガ程度になりますが、テラはネット用語では「非常に」とか「とても」のような意味でも使われますね)。
「4テラ以上」と聞いて、固まっていた捜査員に対して、ボクは「何ならすべてを持って行ってくださっても、何をお調べになっても結構です。あ、そうだ、よくテレビで強制捜査のニュースが流れると、捜査員さんたちが段ボール箱をせっせと運んでますよね。いっそ、引越してくださってもいいですよ。引越手伝って下さい」と応じました。すると、兵庫県警捜査員たちは「それは・・・できません」とのことでした(笑い)。
「勝手にどこでもデータを捜してくれ」とボクは放置して見ていても良かったのですが、とても、彼らだけでは必要な資料を捜し出すことは不可能だろうと、ボクは考えました。デジタル専門の捜査員もいたのですが「Macはどう操作すればいいんだ?」と良く分からないようでした。

そこで、次々にボクは積極的に、四方宏明に関する資料をパソコンのハードディスクや記録メディアから提示して捜査員に提供しました。兵庫県警が求めてきたのは、ボクが国内最大手SNS「ミクシィ」の日記に記した文章(同社によって削除済み)、および、大手ブログの「アメブロ」(サイバーエージェント)と「ココログ」(ニフティ)に記した一連の文章とその資料などでした。
取り調べにあたった捜査員によれば、四方宏明は兵庫県警に対して一通ではない複数の「被害届」を提出し、受理されています。一通が「ミクシィ」に関するものだと説明され、さらに「アメブロ」と「ココログ」に関するものもあったか、と思います。最後の被害届が受理されたのは8月25日とのことでした(ボクが四方に言及した最後のブログ更新日が7月11日ですから、その時差は不思議ですね、四方!)。
捜査員からは、複数の被害届があっても、「事件は包括的に扱います」と説明を受けました。

ボクはせっせと資料をプリントアウトし、電磁記録データを提供し、パソコンやネット接続機器類などの押収に協力しました。その間も捜査員はボクの姿やディスプレイの画面など、次々に写真撮影していました。モデルもこなす宅八郎です。
押収物はパソコン本体そのものだけではなかったのですが、ボクはMacProというデスクトップとMacBookProというノートの2台のパソコンを使っています。しかし、MacProのほうはあまりに巨大すぎて重く(笑い)、捜査員たちはあきらめたのか、「パソコンの押収はノートのほうだけにします」ということになりました。

さて、捜査への積極的な協力によって、つまり、ボクは「逃亡のおそれがないこと」「証拠隠滅をするつもりは一切無いこと」を捜査員に示したわけです。これらは逮捕要件に関わるものだということは、法知識がある方にはご理解いただけるかと思います。

一段落したところで、ボクは彼らに告げました。
「ガサ状以外にフダもあるんでしょっ。捜索令状の次に今からボクに提示する、2枚目の令状を用意してきているんでしょう。であれば、ボクは弁護士の手配連絡をしたいですし、〝宿泊〟の用意もしたいです」と。
捜査員8名は少しあわてたようでした。ボクに対して「た、宅さん、2枚目の令状は今は用意していません(その後、逮捕令状、身体捜索令状が用意されるかもしれないという覚悟はありました)」。捜査員は話を続けました。「お話しをお聞きするのはあくまで任意ですから、弁護士さんや宿泊の用意はけっこうです」と告げてきました。「宅さん、警察をどうか信用して下さい。お約束いたします」とも言いました。
信用や約束があてになるかどうかは人の判断によりますね。
ボクは「分かりました。任意であれば、この自宅でお話しすればよろしいのですね?」と確認しました。
ところが、兵庫県警の捜査員たちは「供述調書を作成する取り調べですので、警視庁の取調室にしていただきます。ただし、今日は必ずお帰り頂けます。この自宅までクルマでお届けします」とのことでした。ボクは「警察って、もしかすると、密室での取り調べが好きなんだろうなあ」と思いました。

ボクは一般的な人間であれば「深刻かも知れない状況」をゲームのように楽しんでしまう性格のようです。捜査員の指示にすべて従うことにしました。

警視庁に移送されたボクは、積極的に取調室という「密室」での供述書作成にお付き合いすることになりました。じつはそれもボクは録音していたのですが。
捜査員は次のようにボクに告げました。「明日と明後日も事情聴取します。ただし、身柄拘束をする予定はないことは先ほど宅さんにお約束したとおりです」
体調が悪く、任意での取り調べとしては、もしかすると長時間になる供述調書作成は進んでいきました。ただ、ボクとしては「任意であれば、明日は病院への通院予約もありますし、今日可能な限り進めていただきたいです。ガンガンお互い頑張りましょう!」と告げました。
ところが、不思議なことに「今日はもうお帰り頂きます。明日、明後日進めます」とのことでした。

そこで、ボクは自宅に移送され、深夜から早朝にかけてメモや資料をまとめていたのです。兵庫県警の真意をはかりかねているボクが、睡眠不足の中で資料を記していた理由があります。
「捜索令状では〝被疑者不詳〟となっていたが、供述調書の段階で〝被疑者・宅八郎〟と変わっていたな。つまり、家宅捜索によって特定したわけだ。すると、確かに今日はもう一通の令状を用意してきていなかったのだろう。しかし、新幹線などの交通手段の限界で今日用意できなかったのかもしれない。早朝に兵庫県の裁判所に駆け込んで、発令してもらった逮捕令状をあわてて東京まで用意してくるつもりではないか。その可能性はゼロではないな」
ということです。

そこでボクは万が一、逮捕された場合に自動的にマスコミ報道機関各社に流れる「声明」を用意していたのです(苦笑)。時限セットしてあったそれは結果的には〝お蔵入り〟になったわけですが。

睡眠不足と過労の中で、3日間の捜査は進んでいきました。
ただし、それは過酷なものであったか、と言えばそうではありません。「自白を強要された」とかそういうことはありません。「むしろ逆」ですが、そのあたりを説明していきます。取り調べにあたった捜査員と談笑しながら、という感じもお伝えします。
もちろん、ボクは真剣勝負であり、細心の注意を払っていました。
たとえば、供述調書を作成された経験のある方であれば分かると思いますが、作成法としては、その人の話を聞いて、捜査員が調書を執筆します。作文です。そして、最後に調書を本人に「読み聞かせ」て、本人が認めたものとして、署名と捺印をするわけです。
ボクは話をする際に瞬時に頭の中で文案を考えて、そのまま文章にしやすく話すようにしていました。
また、最後に調書を読み聞かせる際、供述調書は捜査員の側に置かれています。対面しているボクからは逆さまなので、眼で追おうとしても困難です。
ボクは供述調書の文章を捜査員がそっくりそのまま読むかどうか、疑問も持っている人間なので、「ボクは耳で聴いて理解できない面があるから、自分の眼で読ませてくれ」と、調書をひっくり返して自分で読むことにしました。最初はすごく嫌な顔をされました(苦笑)。そして、読んでみて少しでも文面に違和感があれば、訂正させました。訂正だらけになりました(笑い)。そして最後に署名と捺印をする際にも、「一行空けて」といった指示は無視して、すぐに書き込んでいます。どうしてかというと、空白の一行に後から何かを書き加えさせないためです。

そうした作業の流れで、いくつもの供述調書作成は進んでいったわけです。
捜査員の人柄は大変良かったです。談笑していた部分を説明しますね。
この「事件」について話をしていく、あいだあいだに雑談もしています。
すると、ボクのことを相当調べてきたらしく、ボクがヴォーカルをつとめるバンド「ハチロック」や「DJメカヤクザ」についても、「じつはYouTubeで見させてもらったり、ネットで色々調べてみたんですよ、音源ないですか?」などと興味津々で語りかけてきました。
さらに「CLUBって行ったことないんですが、どうなんですか? 行ってみたいんですけど、私でも大丈夫ですかね、どういうファッションで行けばいいですかね?」など。

みなさん、どうです。兵庫県警でも話題沸騰のハチロックやDJメカヤクザの出演オファーをお待ちしております!

(「3」につづく)

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コメント

youtubeでwww
もしyoutubeで流れてる音源がCDとして売ってるものだとしたらそれが流れてるのも問題www

来年、著作権の法律が改正されてからも同じこと言われたら訴えられるじゃんwww
ってかHDD4TBって何がはいってんだよwwwもうコピったDVDでも入ってそうな勢いじゃんw

投稿: akireanegi | 2009年10月28日 (水) 02時40分

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