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処刑外伝(2)オールアバウト批判「血液型性格気質分類」

アンニョンハシムニッカ?

宅八郎です。
先日は「テクノポップ」四方宏明追及をお休みして、オールアバウト「韓国語」のデタラメさを指摘しました。
朝鮮語を知らない「プロ・専門家・ガイド」の韓国語講師・幡野泉について触れましたよね。さて、その「オールアバウト」韓国語ページからはこいつが経営している会社での韓国語教室や翻訳サービス案内などのリンクが張ってありました。
翻訳は見積もりを受けているようなので、日本語からの翻訳であればサンプルが届いた段階で、スペルや単語が間違ってるから「文化語」(ピョンヤンの言葉)のスペルや表現に直せとか、日本語への翻訳であればロシア外来語が混じった文化語、さらには15世紀朝鮮の古文とか、超難易度の高いテキストを用意して翻訳見積もりしてもらおっかなーとも思っちゃいました〜♪

Korean_l

それでね、その後、この女のページを見てみると、次のような記事を発見。

http://allabout.co.jp/study/korean/closeup/CU20061010A/

「韓国人と、血液型の話題で盛り上がろう!」というタイトル記事ですね。

ああ、バカな女がまたバカなこと書いてるんだろうな、と思って見ていくと・・・。
【韓国と日本の血液型平均分布】(出典『「血液型」の世界地図』/能美俊賢著書)という記述が。

あ、この韓国語講師はこんな本を読んでいたのか。
まるで医学的にも心理学的にも裏付けはなく、さらに統計データ(標本抽出)として話にならない能美の息子のほうの本を読んでいたのか、とあらためてバカぶりを見た思い・・。

能美親子の「説」は科学の体を為していないのですが、世間には誤解があると思うので少し説明しますね。
「血液型による性格気質分類」はかつて70年代に能見正比古(親父のほうね)の出版物をほぼ発端に(厳密にはそれ以前)、世間の人に信じられている面があるが、これは今では「学説」でもなんでもなく、むしろ「迷信」とさえ言っていい。
裏付けるような統計データもこれまでに一度たりとも得られたことはなく、科学的根拠もまったくなく、科学理論として論理も破綻している「迷信」に過ぎない。
とっくの昔に「医学会」「心理学会」「教育学会」、それらですべてが全否定されている事実がある。すでに科学的には「論争」は終わっている。

これは批判や否定の立場からの一つの意見に過ぎないが、血液型と言っても、Rh分類、MN分類などもあり、あくまでABO型というのは赤血球によるもので、白血球(HLA)まで考えると組み合わせは大変な数に及び、とうていABO型でヒトを分けようとするのには無理がある。

余談だが、ボク自身もボクの父親・母親・兄弟も全員、ABO式では血液型はO型だが、それぞれの性格も異なり、ボクのようなおかしな人間は家族親族の中にいない(苦笑)。なので、科学的知識を得る以前、子供の頃からいわゆる「血液型占い」のような「伝説」はとても信じられなかった。

むしろ問題なのは、「血液型による性格分類」が、優生学など明らかな差別につながっていく側面だろう(優生学については詳しく知りたい方は皆さんそれぞれお調べ下さい→キーワードとしては以下の感じかな→健全な血統→遺伝子操作→人種差別→ナチス・ドイツ)。
テレビ番組では、たとえば、過去に大問題を起こした「あるある大辞典」などで何度も紹介されたようでもある。
なお、その番組のみならず、2004年にはBPO(放送倫理・番組向上機構)によって、各放送局に対して「差別報道」としての勧告が出され、それ以降は「血液型性格分類」をテーマにした番組内容は激減した。

差別につながっていく側面で分かりやすいのは次の例かな。
もちろん、一般的に「相性」と言われる不確かなものでの何らかの正当な対人関係の行き違いが生じる可能性もあるのは理解しやすいでしょう(恋愛・結婚とか分かりやすいかも)。
さらにより深刻なものがある。たとえば「骨髄移植」だろう。血液が移植によってドナーのものに変わった時に性格・気質に変化が現れるのではないか、という世の中の不安感・不信感だ。それはやはり適切な人間関係構築の上で齟齬をきたす可能性がある。

ただし、この「韓国語」コーナーの文章は批判するにしても、あまりにも面白くもなかったので、そう言えばと考えてオールアバウト内をさまよってみた。
すると、どうかしている文章をいくつか発見するに至った。最も問題だと感じたものは、取っておく(さらにその大問題ガイドの追及をまとめてするためです)。ただし、以下の記事もあきれてしまうとは思いますよ。

「英語の学びなおし」
http://allabout.co.jp/gs/englishagain/closeup/CU20081024A/

「B型の人は英語が得意って本当?!」
「世界初!? 血液型と語学力の関係を調査しました!」

古賀和歌子という女性ガイドです。本文の最初のほうにある次の文章をお読み下さい。
「今回私が独自に調査した結果、血液型と語学力のとても興味深い関係が明らかになりました。血液型と語学力の関係を調べた調査はもしかすると世界初かもしれません。」

自信満々ですね。「明らかになった」とはね。「世界初」って、おそらく人からは「そんな馬鹿馬鹿しい調査は世界で誰もしたことがなかっただけ」と言われると思いますが。
少し整理してみます。
Englishagain_l

1.こいつが調査しようと思ったキッカケはこの人自身がAB型で、英語仲間と話していたらAB型の人がやたらと多いことに気づいたこと、らしいです。
2.仮説(?)を立てて、「自分の読者」に対してアンケートを実施したようです(2008年10月)。まず「仮説」って気になったりしますけど(笑い)。
3.ところが、その「アナタの血液型は?」という設問に対して、それぞれの血液型のパーセンテージだけが記されているだけで、サンプル数は一切書かれていません。そもそも「自分の読者を対象に」という標本抽出には大きくバイアスがかかっていると思われます(知識のある方であれば、「母集団」「第三者による追試・査読さえしていない」という用語などでご理解いただけるでしょう)。→要するに意味のある関係性の証明とは言えない。
4.次にこの古賀和歌子という「専門家・プロ」のガイドはTOEICや英検でハイスコアを持つ人たちのmixiコミュニティでもアンケートを実施したようです(→何の追試にもなっていないことは理解できると思います)。
5.アンケートに要した時間は約20日間だったそうです(失笑)。
6.この「自信ある調査結果」の上で、こいつは各血液型、特に「B型は英語の得意な人が多い」という結論を導き出しています(大丈夫でしょうか?この人?)
7.さらに、この女は「分析」を進めた・・・そうです。その結果が以下です。みなさん、笑いをこらえるよう、ガマンして下さい。
「B型に英語が得意な人が多い理由は、〝ハマるとわき目もふらずに頑張れる〟というB型の長所にあると考えられます」
さらに、このバカ女の各血液型分析は続きますが、もういいでしょう。最終的には自分のお客さんを減らしたくなかったのか(!)、こう結んでいます。
8.「どんな血液型でも努力すればかならず報われる」(爆笑)

※なお、関連記事には「星占いで英語力アップ」という記事もあるようですよ(笑い)。

さて、ボクは文章についつい(笑い)という表現をしてしまうクセがあります。この記事についても、確かに(笑い)と記してしまっています。
しかし、それは人によっては「笑ってすむ」場合もあれば、人によっては「笑えない」こともあるでしょう。

ボクはイギリス語やアメリカ語は得意ではありません。恥ずかしいのですが、義務教育レベルの英会話にすら自信がありません。
しかし、世の中には「英語力を身につけたい」と切実に願っている方も多いはずです。そして、それらの方々には血液型迷信を「そうなのかなぁ」とばくぜんと信じている方もいらっしゃるはずです。そう言った方々はこうした記事を見て、何をかをマジメに受け止めて感じてもおかしくはありません。「専門家」の言葉だからなあ、と。
Englishagain_l

世の中には真に尊敬に値する「専門家」はいらっしゃいます。しかし、「オールアバウト」の専門家はまったくアテにならない信じちゃいけない人物が多いのではないかという気はします(全員を検証してはいないので断言は避けておきます)。

さらにもういくつか、血液型にまつわるスゴイ記事、こっちは笑いとして読者のみなさんにとっては「娯楽の提供」をしたいと思います。

「マネープラン」コーナーです。
http://allabout.co.jp/finance/moneyplan/closeup/CU20040629A/index.htm

「初心者編・血液型ブーム再来か? 血液型別マネープラン??」

Moneyplan_l
コレに関しては興味のある方は読んでみて下さい。ボクはあまりお金に縁がない人間なのでスルーしました。

それから何と「家庭の医学」コーナーにも血液型と性格という記述を見つけました。
このガイド・医学博士ですよ。

http://allabout.co.jp/health/familymedicine/closeup/CU20040907A/index.htm

ただ、さすがに医師だけあって、見出しはスゴイですが、あまりにも非科学的にデタラメな結論にまで踏み込まないようにガマン(?)しています。その意味ではそれほど大した記事ではありません(ボク自身が医師ではないから、そう感じただけで、医学に詳しい方なら、誤解を与えかねない表現などの問題は発見可能かもしれません)。


では次に「収納」コーナーです。
http://allabout.co.jp/family/storage/closeup/CU20060215A/index.htm

「血液型で収納スタイルが分かる?」
この道のプロとしてガイドしてくれるのは、すはらひろこという専門家です。
ルックスはまったく違いますが、肩書きはどこか叶姉妹を思い出させてくれた「住空間デザイナー」だそうです。一級建築士で華道草月流師範という、肩書きの複合ワザを持った方です。

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このおばさんは次のように言っています。
A型 コツコツと地道に暮らす農耕民
B型 食料を求めて移動する遊牧民
O型 獲物を追いかける狩猟民
AB型 定住と移動のミックス

はあ〜? 確かに良く血液型性格気質分類で「農耕民族とか狩猟民族」って言葉が出てくるんですよね。この人もそうでした。
まず、人類学との矛盾で言うとしたら、日本では1500年ほど、世界では2000年弱ほどの農耕文化で、仮に「農耕民族」という分類をするのであれば、世界中の主要民族すべてが農耕民族になりますよ・・・。

まあ、このガイドは個人的に気になっていた「血液型と収納」についてまとめてみたようです。そして「血液型と片付け散らかし方タイプ」を次のように結びつけています。
A型 平らに広げるタイプです。A型はトビラの奥にモノを仕舞って隠すよりも、一望を見渡せるような「見せる収納」が向いている・・・とのことです。
O型 次から次へ順を追う狩猟的な収納。山のように積み上げるタイプです。このタイプは片付けるルールを持つことをお奨めします、とのことです。
B型 情報が命の遊牧民的な収納。散らかりと片付けを頻繁に繰り返すタイプらしく、探しやすくて戻しやすい工夫で収納することをお奨めしています。
AB型 A型とB型のミックスタイプです。出た〜、ミックス(何の意味もない)。置いておく場所を確保し、モノをざっくりと片付けておけるバスケットをおく定位置を決めておくといいみたいです。

う〜ん、とりあえず、いつでも部屋崩壊しているボクとしては、このおばさんの「独自理論」は何でもいいから、すぐに部屋を片付けてもらいたいです。そんな気持ちにさせられたボクでした。片付けてくれよ!(悪人を片付ける・始末するのはわりと得意ですが、部屋はメチャメチャです)

そして、オールアバウトの中のこうした記事を見ていくと、本当に悪質な人間に突き当たってしまったのですが、追及までには少し時間をいただけると幸いです。


さて。
これほど、非科学的で先入観にまみれた差別的な記事を、いくつも平気で掲載している「オールアバウト」というサイト、これを問題サイトだと考えても不思議はないでしょう! もしも「オールアバウト」サイドがボクの批判批評を恨むのなら、キッカケになった「テクノポップ」四方宏明を恨んで下さい!

Technopop_l

Corp_ehata

(つづく)


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